夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『アオハライド』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の3本目@伊丹)

2015年01月03日 | 映画(あ行)
『アオハライド』
監督:三木孝浩
出演:本田翼,東出昌大,新川優愛,吉沢亮,藤本泉,
   高畑充希,千葉雄大,小柳友,岡江久美子他

天皇誕生日の前日の仕事帰り、数カ月ごぶさたしていた六甲へ。
ダンナと待ち合わせて軽く数杯飲むつもりが、
帰ろうとしたときに入店してこられたのが、これもごぶさたしていた懐かしいソムリエさんで、
お話しているのが楽しくて、気がつけばいつもと似たり寄ったりの時間に。
私はこのソムリエさんを見ると、いつもユアン・マクレガーを思い出します。

酔っぱらっているのに、帰宅してから“月曜から夜ふかし”も見てしまい、
翌朝起きるのがツライのなんのって。それでも6:15には目が覚めて。
「今年観た映画50音順〈か行〉」をUPした後、
トイレに行ってからでないと何もする気が起こらない私はうだうだ。
思いのほか早くおなかがスッキリ、TOHOシネマズのHPを開きました。

1ヶ月フリーパスポートをつくったものの、もう観るものがほとんど残っていない。
なんばまで行くのはしんどいし、電車で梅田へ行くのも面倒くさい。
ダンナが車のタイヤをスタッドレスに付け替えると話していたけれど、
どうせダンナはまだ寝ているし、今の間に私は車を使ってもいいのでは?
伊丹で2本観て帰ってきたらきっと13:30頃。それから付け替えてもらおっと。

ということで、8:25開映の本作を観に行きました。
これも私は「ムリッ!」だろうと思って避けていたのに、予想外に涙が。ふ、不覚(笑)。

中学1年のとき、お互いに淡い恋心を抱いていた吉岡双葉(田爪愛里)と田中洸(板垣瑞生)。
しかし、洸の突然の転校によって離ればなれになる。

その後の中学校生活でぶりっこと言われてハブられた双葉は、
高校では周囲の女子に嫌われないようにしようと神経をすり減らしていたが、
その甲斐あってか、見せかけの友人はいる。
目立たないように、男子に気に入られないように、がさつなふりをしてしのぐ毎日。

高校2年の春、同級生になった馬渕洸(東出昌大)を見て双葉(本田翼)は驚く。
あの洸にちがいないと声をかけるが、当時の明るさのかけらもない洸は、
親の離婚で姓が変わったこと、あの頃の自分はもういないのだということを双葉に告げる。

見せかけの友人のことを洸には見抜かれ、動揺する双葉。
洸の言葉がきっかけで、腹黒い友人たちと決別すると、
何かを始めたい一心で、クラスのイベントリーダーに立候補する。
ぶりっこと言われてハブられていた槙田悠里(藤本泉)も双葉に引かれるように立候補、
誰ともつるまないクールビューティー、村尾修子(新川優愛)が手を挙げると、
修子に想いを寄せる小湊亜耶(吉沢亮)も慌てて挙手、
亜耶が親しい洸の手を取って無理やり挙げさせてしまう。
こうして5名が1年間を通してイベントリーダーを務めることになるのだが……。

きっとムリだと思いながら観はじめたけれど、
これは本田翼の「がんばってるアピール」が控えめなのでOK。
同じく三木孝浩監督の『僕等がいた』(2011)は吉高由里子演じる七美がウザすぎて、
はいはい、がんばってるのはわかりましたからと言いたくなったものです。
(あ、吉高由里子は嫌いじゃないですよ~。)
どうせこれもその路線と思いきや、いや~、ケナゲです。こっちが照れるほど。

キャラは非常にわかりやすく、何のひねりもないといえばない。
だけど、一見軽そうで実はめっちゃいい奴、吉沢亮演じる亜耶がイイです。
こっちが照れていたら、「こういうのは照れずにやるほうがいいんだぜ」。
彼曰く、「冷めるのはジジババになってからでいい」。

最後の最後、やっと「好きだ」と言った洸に、
「私なんかでいいの?」と双葉。
「わかんない。おまえしか好きになったこと、ないから」。

く~、こんなこと言われたら。
ジジババになっても冷めずにいたいものです(笑)。

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