夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『スパイ・レジェンド』

2015年01月28日 | 映画(さ行)
『スパイ・レジェンド』(原題:The November Man)
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:ピアース・ブロスナン,ルーク・ブレイシー,オルガ・キュリレンコ,イライザ・テイラー,
   カテリーナ・スコーソン,ビル・スミトロヴィッチ,ウィル・パットン他

シネマート心斎橋で3本ハシゴの2本目。
ノーマークだったのですが、がらがらかと思いきや結構な客の入り。しかも年齢層高し。
予期せぬ混み方を見ると、いったいどこで取り上げられたのだろうと不思議に。
やはり予期せぬ混み方だった『あと1センチの恋』とはちがい、本作はかなり好き。
王道といえば王道、期待を裏切らないスパイ映画です。

CIAエージェントのピーター・デヴェローは、
若手エージェントのデヴィッド・メイソンの指導担当であり、良き相棒でもあった。
しかし、ある任務中にピーターの指示を待てずにデヴィッドが銃を発射、
ターゲットは射殺したものの、一般市民が巻き添えを食らう。
それをきっかけにピーターはCIAを引退する。

5年後、今はスイスでコーヒーショップを経営するピーターのもとへ、
CIAの上司だったジョン・ハンリーが現れる。
ジョンはかつてのピーターの元同僚数名が次々と殺されたと話す。
犯人はロシア人女性で、凄腕の殺し屋。
雇い主はロシアの次期大統領候補アルカディ・フェデロフらしい。

過去に数々の犯罪に手を染めてきたフェデロフは、大統領選に当選するため、
自分の過去を知る者を片っ端から殺していると言うのだ。
ピーターには関係のない話に思えたが、
ジョンが言うには、ピーターの元同僚で恋人だったナタリアが、
フェデロフの側近になることに成功したが抜けたがっているとのこと。
ナタリアに危険が迫っていると知り、ピーターはモスクワへと飛ぶ。

ところが、救出したナタリアを目の前で殺されてしまう。
ナタリアを撃ったのはなんとデヴィッドで、上司から指示を受けてのことだった。
お互いの顔を見て驚くピーターとデヴィッド。

やがて、ピーターはロシア大統領選を巡る陰謀に巻き込まれていくのだが……。

還暦を過ぎたピアース・ブロスナンが演じるピーターは文句なく格好いい。
そしてデヴィッド役のルーク・ブレイシー、私好みのイケメン。
ネットで検索してもほとんど出てこなくて残念。これからの活躍に大期待。
事件の鍵を握る女性アリス役にはオルガ・キュリレンコ
知的なうえにめちゃめちゃ綺麗で、ぞくぞくします。
ピーターとアリスの無駄な絡みがないところもハードボイルドで好感度大。

なんとかならんかったのかと言いたくなる邦題に対し、原題は“November Man”。
これはピーターのコードネームで、「通り過ぎた後には誰もいない」ということだそうな。
12月しか残っていないなんて、洒落ています。

私はどうも、男前なピアース・ブロスナンの恋愛ものよりも、
彼の男くさい話のほうが好きみたい。

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