夜な夜なシネマ

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『傷物語 I 鉄血篇』

2016年01月17日 | 映画(か行)
『傷物語 I 鉄血篇』
総監督:新房昭之
監督:尾石達也
声の出演:神谷浩史,坂本真綾,堀江由衣,櫻井孝宏

連休中、梅田とかなんばとか西宮まで出るのが面倒になり、
近場のTOHOシネマズ伊丹で手を打つことに。

2本目に観るものはもともと決めていたけれど、1本目の候補が少なすぎる。
これがなんばか西宮ならばあと3つくらいは選択肢が増えるのに、
伊丹となると未見の作品は“仮面ライダー”もしくは“妖怪ウォッチ”
さすがにそれはフリーパス期間じゃなきゃヤダ。
ほかに何かないんかいなと調べてみたら、まったく知らない本作が。

原作者の西尾維新は私と同じ大学の出身(中退だそうですが)でB型(笑)。
血液型で人の性格を分類できるわけないやんかと思っているのに、
なぜかB型だと聞くと湧く親近感。
小説も漫画も1冊たりとて読んだことはないけれど、この機会に観てみる。

阿良々木暦(あららぎこよみ)は私立直江津高校の2年生。
春休み中の3月25日、同学年の羽川翼(はねかわつばさ)とばったり出会う。

学校一の秀才のメガネ女子・翼はスタイル抜群で巨乳
横断歩道で風が吹き荒れ、翼のスカートが見事にまくれ上がったうえに胸ゆさゆさ。
学校ではクールを装っていた暦もこの事態に動じずにはいられない。

照れ隠しに話しかけてくれた翼と言葉を交わし、
ケータイの番号とメアドまで一方的に教えられ、内心嬉しくて仕方ない暦。
おかげでその夜は悶々としてしまい、ふらりと駅前へ出かける。

ところが、地下鉄の構内でおびただしい血痕を発見。
導かれるようにその痕を追っていくと、その先には四肢を切断された美しい女の姿が。
近づくと、瀕死の女はおぞましい口調で「助けさせてやる」と言う。
救急車を呼ぼうとする暦に「血を寄越せ」と。

これはきっと翼が昼間に話していた、最近出没するという吸血鬼
腰を抜かしそうになりながら逃げかけた暦だが、なぜか女を見捨てることができず、
自分の血を吸い尽くせばいいと、死ぬつもりで女に自分の体を差し出す。

死んだつもりだったのに。
目覚めた暦は自身も吸血鬼となっており、
少女として生まれ変わったあの女キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの従僕に。
キスショットは暦を人間に戻してやると約束するが、それには条件があると言い……。

いやはや、想像していた以上に面白かったです。
ふきだしてしまったシーン、数カ所。
西尾維新は著作に現れるボケとツッコミに関して、
自分が関西人であることが影響していると語っているそうですが、なるほど。
全然関西人っぽい作品ではないのに、絶妙の間(ま)のやりとりあり。

幻想的な美しさも感じます。
三部作だそうで、一部目を観てしまったら続きも観ないわけにいかず。
著作ではこのシリーズよりも戯言シリーズのほうが気になるので、
とりあえずはいちばん人気の『クビシメロマンチスト』を読んでみることにします。

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