夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『オリエント急行殺人事件』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の8本目@伊丹)

2017年12月16日 | 映画(あ行)
『オリエント急行殺人事件』(原題:Murder on the Orient Express)
監督:ケネス・ブラナー
出演:ケネス・ブラナー,ペネロペ・クルス,ウィレム・デフォー,ジュディ・デンチ,
   ジョニー・デップ,ミシェル・ファイファー,デイジー・リドリー他

ダンナが飲み会の先週金曜日の晩、仕事帰りにTOHOシネマズ伊丹へ。
ちょうどこの日が封切りだった本作を観ました。

アガサ・クリスティを読みあさったのはおそらく何十年も前。
父の蔵書にすべて揃っていたのを片っ端から。
なかでも私が目からウロコだったのは『そして誰もいなくなった』で、
あまり同じ本を何度も読み返さない私が、3度くらいは読んだかも。
この『オリエント急行殺人事件』は1度しか読んでいないため、
細部についてはまったく覚えていませんが、犯人が衝撃的。
『アクロイド殺し』なんかもそうでしたけれど、
こういうイレギュラーすぎる犯人は絶対に忘れられませんよねぇ。

さて、本作が最初に映画化されたのは1974年。
監督は巨匠シドニー・ルメットでした。

1974年版でこの人が演じた役を2017年版ではこの人が。並べて書いてみます。
アルバート・フィニーケネス・ブラナー
イングリッド・バーグマン → ペネロペ・クルス
コリン・ブレイクリー → ウィレム・デフォー
ウェンディ・ヒラー → ジュディ・デンチ
リチャード・ウィドマーク → ジョニー・デップ
アンソニー・パーキンス → ジョシュ・ギャッド
ショーン・コネリー → レスリー・オドム・Jr.
レイチェル・ロバーツ → オリヴィア・コールマン
ジャクリーン・ビセット → ルーシー・ボーイントン
マーティン・バルサム → トム・ベイトマン
ローレン・バコールミシェル・ファイファー
ヴァネッサ・レッドグレイヴ → デイジー・リドリー

どちらも錚々たる顔ぶれ。
今回のリメイク版では売れっ子ジョニー・デップが嫌な顔つきの悪人で、
殺されても仕方がないと思える被害者役というのが面白い。
直前にポワロが解決した事件の場所やキャストの名前は、
このリメイク版のほうが原作に忠実なようです。

エルサレムで事件を解決した名探偵ポワロは、イギリスでの事件解決を依頼される。
イスタンブールでの休暇を切り上げることを余儀なくされ、
急遽、豪華寝台列車オリエント急行に乗車したところ、
裕福なアメリカ人ラチェットから身辺警護を頼みたいと言われる。
ラチェットは人から恨みを買うような仕事をしていて、脅迫を受けているらしい。
しかしどうにもラチェットのことが気に入らないポワロは速攻で断る。

その夜、雪崩が起きて、列車が立ち往生するなか、ラチェットが何者かに殺される。
雪に閉ざされた状態では、犯人は乗客の誰かとしか思えない。
ポワロは乗客ひとりずつに対して聞き込みを開始するのだが……。

可もなく不可もなく。可も不可もなさすぎというべきか。
もちろん睡魔に襲われることはない程度には楽しめましたが、
この人は好きだなぁというキャラクターが見いだせず。
1974年版はどうだったか思い出せなくて、観直したい気分になりました。

豪華列車の旅は楽しそう。もう少しお酒や料理を楽しむシーンも見たかったような。
続編もあるそうなので、今後も一応楽しみにしておきます。
もう少し共感できるキャラクターがほしい。

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『ジャスティス・リーグ』、リベンジ?(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の7本目@伊丹)

2017年12月15日 | 映画(さ行)
フリーパスをつくり、まずは『泥棒役者』をリベンジ

『ジャスティス・リーグ』もすでに観ています。
これはリベンジというわけではないのですが、
前回観たとき、スケジュールをかつかつに組みすぎて、
実はお手洗いに行っている間に最初の数分を観逃しました。
せっかくフリーパスがあるのだから、これももう一度。

世間ではマーベル・コミック派とDCコミック派に分かれるようですが、
私はどちらにもそんなに詳しくないおかげで、どちらも楽しい。

二度目でさらにエズラ・ミラーが好きになりました。
暗い青年の印象しかなかった彼が、本作ではとても楽しそう。
“スーパーマン”と競走するところなんて、ほんとに笑えます。

一度目に観たときに、言ってみたいぜこんなことと思ったのが、
ベン・アフレック演じる“バットマン”=ブルースの台詞。
ヘンリー・カヴィル演じる“スーパーマン”に
「銀行から取り戻したのか」と聞かれて、「銀行ごと買った」。
く~、お金があるって、やっぱり凄い武器だ(笑)。

予告編で好きだった、ベン・アフレックとガル・ガドットの序盤であろう会話シーン。
一度目に観逃したのかと思って、二度目は目を皿のようにして観ましたが、やっぱりなかった。
残念でしたけれども、こんなふうに予告編のシーンがなくなっていたり、
予告編と字幕の翻訳が変更されていたりしているのを見つけるのは結構楽しい。

フリーパス所持期間中は、こうしてどんどん二度目にチャレンジできます。

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『泥棒役者』、リベンジ。(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の6本目@伊丹)

2017年12月14日 | 映画(た行)
11月に観たとき、途中でぶっ倒れそうになって退出。
ノベライズを読んでいたので、話がわからなくなることはなかったけれど、
観逃したシーンのあることが心残りだった本作。
フリーパスがあるから、TOHOシネマズ伊丹にてリベンジを果たすことに。

まだ右脚は太もも腫れたまま、土踏まずまで紫色とはいえ、
二日酔いでも睡眠不足でもなく、貧血を起こす心配もない状態。
前回もそれなりには笑ったつもりだったけど、
今回のほうがずーっと楽しめました。

標準語を喋っても関西弁のイントネーションにならない丸山くん、立派。
エプロン姿の市村正親、ようやるなオッサンと笑う。
キャビネットの中に隠れる宮川大輔の表情に観客がウケて、
一応先を知っている私が、ほかの客より先に笑ってしまうことも。

英語でまくしたてる石橋杏奈、カワイイ。
そして彼女が演じる女性編集者役は、当初は清水富美加がキャスティングされていたことを知りました。
なるほどと思うけれど、杏奈ちゃんもよかったで。

顔色の悪い訪問販売員ユースケ・サンタマリア、やはりウチの弟に似ています(笑)。
隣家のクレーマー、片桐仁の存在感は前回より有り。
彼は舞台版『泥棒役者』では主演だったのだと、これも今さらながら知る。
こんな彼女がいたら、男性は嬉しいよねぇと思わせる高畑充希

そしてエンドロール中に登場する小野寺姉弟。
後方からのアングルしか映っていないと思っていたけれど、
ふたりで並んで歩いてくるのでしたねぇ。
片桐はいり向井理、顔が確認できるのは一瞬ながら、バッチリと。

心が沈んでいるときに映画を観るのはいいとして、
体調不良のときに映画は観るもんやないねやと、ものすごく思いました。
もう一回観てもいいぐらい、楽しかった!!!


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『鋼の錬金術師』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の5本目@伊丹)

2017年12月13日 | 映画(は行)
『鋼の錬金術師』
監督:曽利文彦
出演:山田涼介,本田翼,ディーン・フジオカ,蓮佛美沙子,本郷奏多,國村隼,
   石丸謙二郎,原田夏希,内山信二,夏菜,佐藤隆太,小日向文世,松雪泰子他
声の出演:水石亜飛夢

TOHOシネマズ西宮にて4本ハシゴした翌日の日曜日、
今度はTOHOシネマズ伊丹で2本。その1本目。

原作は未読、映像化されているものも観たことなし。
予告編で観た以外の予備知識はないまま鑑賞。

錬金術を学んでいた兄弟エドとアルは、母親を亡くす。
それを受け入れられないエドは、錬金術では禁じられている人体錬成を試み、
母親を甦らせようとするが失敗。
エドは右腕と左足を、アルは全身を失ってしまう。

成長し、国家錬金術師の資格を取ったエド(山田涼介)は、
なんとかアル(水石亜飛夢)の身体を取り戻そうと必死。
そのために必要な「賢者の石」を求めて旅をしている。

ついに賢者の石を持つコーネロ(石丸謙二郎)を追い詰めるが、
取り上げたその石は、マスタング大佐(ディーン・フジオカ)が偽物だと見抜く。
ふたたび賢者の石を探すこととなったエドとアル。

ふたりの良き友人、ヒューズ中佐(佐藤隆太)からハクロ将軍(小日向文世)を紹介され、
さらにそのハクロ将軍からはタッカー(大泉洋)を紹介される。
タッカーはかつて人語を理解するキメラの錬成に成功した人物。
アルが身体を取り戻すのに協力してくれるはずだと言うのだ。

ふたりの幼なじみで、かつエドの専属技師でもあるウィンリィ(本田翼)とともに、
3人はタッカーに会いに行くのだが……。

グロいなぁ。
実写にはだいぶ無理があると見えます。アニメなら面白そう。

ほかにも國村隼とか松雪泰子とか、良い役者が出ているし、
睡魔に襲われることもないけれど、どこかちゃちくて乗れません。
原作ファンが多そうなので、イメージぶち壊しとか言われていそう。

出てくる人がみんな悪くてワラけます。
もはや善人には見えない小日向文世(笑)。
いい人の顔して最後は必ず極悪人。
期せずして大泉洋出演作を続けて観ることになったわけですが、
こんなヒドい研究者役よりも傷だらけの探偵役のほうがいいさっ。
そしてディーン・フジオカは悪い人に見えてそうじゃないのね。
そら悪い役はさせられんか。(^^;

キモくて私はついていけない。

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『探偵はBARにいる3』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の4本目@西宮)

2017年12月12日 | 映画(た行)
『探偵はBARにいる3』
監督:吉田照幸
出演:大泉洋,松田龍平,北川景子,前田敦子,鈴木砂羽,リリー・フランキー,
   田口トモロヲ,志尊淳,マギー,安藤玉恵,篠井英介,松重豊他

TOHOシネマズ西宮にて4本ハシゴの4本目。
前述の『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』で爆睡してまだ意識うつろ。
これは寝ずに済むだろうかと不安でしたが、大丈夫でした!

シリーズ第3弾。
第1弾は面白かったけれど、第2弾はイマイチだった印象。
第2弾までの橋本一監督から、第3弾では吉田照幸監督にバトンタッチ。
吉田監督は、あのとてもつまらなかった東野圭吾の『疾風ロンド』
こんなにも面白くできるのかと私が驚かされた人です。

探偵(大泉洋)のもとへ、高田(松田龍平)が後輩の原田(前原滉)を連れてくる。
原田が交際中の麗子(前田敦子)と急に連絡を取れなくなったとのこと。
どうせフラれただけだろうと探偵は思うが、泣きつかれて捜索依頼を受ける。

麗子の生活を洗ってみると、危ないバイトに手を出していたことが判明。
モデル事務所を装った風俗店に勤務していたらしい。
オーナーのマリ(北川景子)を見かけて妙な既視感をおぼえる探偵。

モデル事務所に立ち寄った帰り、怪しい男たちに取り囲まれ、
袋だたきにあった探偵は、今すぐ手を引くようにと脅される。
知り合いのヤクザ、相田(松重豊)に相談したところ、
モデル事務所の背後には、北城(リリー・フランキー)がいると知らされる。
北城グループは札幌の裏社会で暗躍、その背後には相田と敵対する組がいる。
相田からもただちに手を引くべきだと厳しく言われる。

しかしそう言われるとなおさら首を突っ込みたくなるのが探偵。
高田の手を借りながら、真相に迫ってゆくのだが……。

コンビのふたりも楽しいけれど、脇役陣が超楽しい。
なかでも松重豊はサイコー。ウェイトレス役の安藤玉恵もオモロすぎ。
彼女といい、おかまバーのママ役の篠井英介といい、
このシリーズに出ているときはものすごく楽しいことでしょう。
ミステリーとしてもじゅうぶんに楽しめました。

エンドロールが終わる前に席を立つのはもってのほか。
完全に終わるまで帰っちゃ駄目。面白いから!

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