雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

ほんの挨拶代わり

2018-08-07 19:03:29 | 日々これ好日
        『 ほんの挨拶代わり 』

     本日は 立秋
     早朝 少し涼しい風が吹いていた
     秋が ほんの挨拶代わりに 姿を見せてくれたらしい
     そのあとは 厳しい暑さ 長い長い残暑が続きそう
     一方 東京などは 立秋らしい 涼しい一日だったようだ
     その代わりというわけではないが 台風襲来が予想されている
     くれぐれもご注意を

                     ☆☆☆
     
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やむごとなき方々

2018-08-07 08:21:25 | 麗しの枕草子物語
          麗しの枕草子物語 
               やむごとなき方々


上達部(カンダチメ)とは、三位以上の方々を申し上げます。(参議は四位でもこの中に入る)

いずれも高貴な御血筋の方々で、生まれながらの気品は自ずから滲み出てくるものなのでしょう。
かく申し上げる私も、その祖先をたずねるならば、畏れ多くも天武天皇の第六皇子舎人親王を源といたしております。その血筋は、どの一族にも劣るはずなどございませんが、ただ今の清原氏は、紆余曲折を経て、受領の家柄に甘んじております。

それはさておき、上達部に話を戻しますと、御位から申せば、関白や太政大臣、左や右の大臣など上位の方は数多おられますが、私がすばらしいと感じます御位を申し上げますと、
まず、左大将、右大将。そして、春宮大夫。
さらには、権大納言、権中納言。さらにお若い、宰相中将、三位中将、といった方々になります。
ええ、これらの御役の方々は、御祭りや行幸などでの華々しい御姿や、なによりも、高貴な家柄の若君たちが昇進されていく御役だからですよ。


(第百六十三段・上達部は、より)
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