『 言っている方も、聞いている方も、なんとなく通じている 』
かつて、コントロール抜群の名投手に対して、「針の穴を通すような」という表現をなされることがよくありました。
最近あまり耳にしないような気もするのですが、たまたま私があまり聞かないだけなのか、そのような投手がいなくなってしまったのか、科学的に不適当な表現だと考えるようになったのか、どれが理由なのでしょうか。
考えてみれば、あの野球ボールを、始球式のゲストではなかなか届かないほどの距離から「針の穴を通す」というのですから、相当のコントロールでしょうが、表現の自由とはいえ実に大胆な発想だと感心してしまいます。
野球のボールを針の穴に通すのもかなり難しいことだと思うのですが、行方不明の飛行機を捜索するのもそれに負けないほど大変なことのようです。
地球の周りには、多くの国の偵察衛星とやらをはじめ沢山の衛星が回っており、様々なレーダーも二重三重に地球上を覆っていると思われるのですが、それでも、あの巨大な物体を見つけることが出来ないのかと不思議になってしまいます。
ある専門家は、「砂場の中から一本の針を見つけ出すようなものだ」と説明されておりました。どの程度の大きさの砂場なのかという説明はなかったのですが、1メートル四方の砂場と10メートル四方の砂場とでは、その困難さには相当の差があると思うのですが、言っている方も、聞いている方も、なんとなく通じているのですから、人間の感覚は不思議なものです。
( 「小さな小さな物語」第十一部 NO.609 より )
『 「もしトラ」だって? 』
米大統領選挙 共和党候補指名争いで
トランプ元大統領が 独走状態
「もしトラ」って 言われているらしいが
既に党内の相手は ヘイリー元国連大使だけだ
ただ 党外には 裁判所があるようだが・・
民主党は バイデン現大統領で決まりらしいので
前回の再現に なりそう
他国のことだが 世界も日本も
その結果の影響は 限りなく大きく
しかも 予測困難・・・
☆☆☆
『 二国家共存の実現 』
二国家共存の実現は どうしても難しいのか
アメリカの意向にかかわらず
イスラエルの ネタニヤフ首相は 反対らしい
ガザ地区の 惨状を考えれば
一日も早い 停戦が待たれるが
イスラエルが 完全勝利を目指しているのであれば
戦線の行方は 絶望的に思えてしまう
どの民族も生存していく権利は あるはずだと思うのだが
☆☆☆
『 探査機 月面着陸成功 』
探査機「SLIM(スリム)」が 月面着陸に成功した
計画した軌跡をなぞる事や 到着地点は予定通りで
小型ロボットの切り離しにも 成功したが
太陽電池が発電できておらず
宇宙科学研究所の国中所長は 「ぎりぎり合格の60点」と
辛口評価のようだが 現時点で十分大成功だと思う
拍手 拍手 そして 感謝 感謝 である
☆☆☆
『 道長と花山院 ・ 望月の宴 ( 100 ) 』
さて、こうしているうちに、帥殿(伊周)が全く官位もない状態でいらっしゃるのを、「たいそうお気の毒なことである」などと、殿(道長)は気の毒に思われて、准大臣の御位にして御封(ミブ・大臣の半分くらいの封戸らしい。伊周の場合は、大臣退職者に当たる千戸が与えられた。)などをお与えになる。
中納言(隆家)は、先年より中納言で、兵部卿と申されているようである。
世間の人は、まことに気持ちの良い配慮だとお喜び申し上げている。
今年(寛弘二年・1005 年)の十一月に内裏が焼失したので、五節の舞姫も参上することが出来なくなった。
このように内裏がしばしば焼けることを、帝はたいそうお嘆きになって、なおもこのようなことが続くようであれば、すぐにも退位しようと御心づもりでいらっしゃる。
(実際には、一条天皇の御代では、これ以外に内裏の焼失は起きていない。ただ、里内裏であった一条院が焼失している。また、この時の火事で、三種の神器である神鏡が焼損したらしい。)
寛弘三年になった。
今年は、大殿(道長)が御嶽精進(ミタケショウジ・吉野の金峰山に詣でる儀式。道長は四十一歳の前厄の年。)をなさることになっている御年なので、正月から外出など気軽にはなさらなかったが、恒例の儀式が次々に行われ、月日が過ぎていく。
今年は不用(事が叶わないこと。)な年なのかお思いになっているうちに、四、五月にもなった。
五月には、恒例の法華三十講の法会を、月の前半の十五日間お勤めになり、後半の十日余りには、競馬(クラベウマ)をさせようとて、土御門殿の馬場を柵などを立派に仕立てさせられる。
行幸や行啓などを仰ごうとお考えであったが、このところ雨の日が多く、催しなどが出来ないような有様なので、それでは、何もしないよりもということで、花山院の御もとに、「畏れ多いことながらお出ましいただいて、馬の様子などご覧いただいてはいかがでしょうか」と申し上げられると、何事につけ華やかになさるご性格なので、「全くうっとうしい気持ちが晴れ晴れすることでしょう。それでは、その当日に」とご返事なさったので、院の御幸のためにいろいろと御支度なさった。
また、院の御供の僧たち、殿上人たちに引き出物を与えぬわけにはいくまい、失礼があっては畏れ多い、院への贈り物は何がよいか、などとお考えをめぐらされる。
その日になると、今日の催しに院がお出ましになるのを光栄なことと思われて、たいそうご歓待申し上げる。院もたいそう興味を示されている。
そして、左右の乱声(ランジョウ・勝った方が笛・鉦・太鼓を大きな音で演奏する。)などが、勝負の度に大変聞き苦しいほど大げさにはやし立てるので、下品なほどである。
やがて、この競馬の催しも終ったので、院はご帰還なさる。御贈り物がたくさんある中でも、世にも珍しい月毛(ツキゲ・白にやや赤みを帯びた毛並み。)の御馬に立派な御鞍などをお置きになり、また、立派な御車に牛を添えて引き出物として差し上げられた。
院は夜になって帰還なさったので、殿がお見送りにいらっしゃったが、この院の御有様は、「棄つれど棄てられぬわざ」(当時の諺らしいが、出家しても世を棄てきれぬ有様を指しているらしい。)と、尊くも感慨深くお見受けされた。
こうした事をはじめとして、殿と院とはたいそう仲が良さげであられた。
☆ ☆ ☆
『 派閥解消は本物か 』
パーティー券を廻る 裏金問題で揺れる自民党
何人もが 起訴されつつあるが 議員はごく限られていて
余りにも法律が 巧みに出来すぎているようにも思う
その中で 突然のように 首相から派閥解消発言があり
いくつかの派閥は その方向のようだが さてどうなるか
お手並み拝見 というところだが
派閥の弊害は多々あるとしても 数百人の党員の意見集約は
何らかのグループ化は 必要な気もする
組替えに 終るような気もするが 興味津々!!
ただ 本丸は 裏金問題だと思うのだが・・・
☆☆☆
『 日本航空新社長はCA出身 』
日本航空(JAL)の 次期社長に鳥谷三津子さん
日本航空では 初の女性社長であり
CA(客室乗務員)出身というのも 実に新鮮だ
鳥谷さんの経営能力が 評価されたものだろうが
その決断に至った 日本航空の経営陣にも拍手を送りたい
4月1日の就任のようだが
一味違う舵取りを 大いに期待したい
☆☆☆
『 あれから29年 』
阪神淡路大震災から 29年が経った
今朝も 神戸市を中心に各地で
鎮魂の行事が 行われた
ほんの僅かだけれど 影響を受けた身としては
発生から数か月の 凄惨な日々を
今も 思い浮かべる事が出来る
未だ 被害の全容さえ掴めない 能登半島地震
失われた命は多く 心身が傷ついた人々は
その数倍に のぼるだろう
私たちの国や社会は 懸命に
息の長い支援を続ける事を 信じて欲しい
被災地の皆さん くれぐれも御身大切に
☆☆☆
『 故里寒く 』
みよしのの 山の白雪 つもるらし
故里寒く なりまさるなり
作者 坂上是則
( 巻第六 冬歌 NO.325 )
みよしのの やまのしらゆき つもるらし
ふるさとさむく なりまさるなり
* 歌意は、「 吉野の山の雪は 積もるらしい 奈良の旧き都の寒さは いっそう厳しくなるようだ 」といった、かつての都を訪れたときに詠んだものです。
* 作者の坂上是則(サカノウエノコレノリ)は、平安時代前期の貴族・歌人です。
生没年は不詳ですが、亡くなったのは 930 年とされているようです。
伝えられている資料によりますと、901 年頃には歌壇デビューを果たしており、紀貫之らとの接触もあった可能性があります。
905 年には、宮中において、醍醐天皇の御前で行われた蹴鞠に参加していて、その見事さを称賛されたとされています。
* しかし、伝えられている官職は、これより後のことになります。
908 年、大和権少掾、その後に大掾。
912 年、少監物、のちに中監物を経て少内記。
921 年、大内記。
924 年、従五位下を叙爵して貴族の仲間入りを果たし、加賀介。
といったものです。
大内記で六位程度ですから、少掾・少監物などは七位前後だったのでしょう。924 年に待望の従五位下に昇っていますが、おそらく四十歳は過ぎていたのではないでしょうか。
* 是則は、あの征夷大将軍として名高い坂上田村麻呂( 758 - 811 )の四代孫にあたります。父の好蔭は従四位上右馬頭まで昇っていて、武官として活躍したようです。ただ、是則は武官として活躍したという情報は伝えられていないようで、文官そして歌人としての活躍が目立っていたようです。
* 是則の歌壇デビューが何歳の頃なのか確認できませんが、早くから当時の一流歌人の何人かと交流があったようです。また、古今集の編集が始まった頃には、編者に次ぐほどの上手とされていたともされます。選ばれなかったのは、まだ力が及ばなかったか、年齢が若すぎたか、身分が低すぎたか、そのいずれかと想像できます。
* 是則は、古今和歌集に7首採録されており、勅撰和歌集全体では39首が採録されています。歌人として一流といえるほどの数なのです。
また、古今和歌集に選ばれている是則の別の和歌( NO.332 )に、
『 あさぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪 』
というのがあり、これは小倉百人一首に入っています。
私たちにとって、小倉百人一首は親しむ機会が多く、その作者も比較的知られているものですが、残念ながら坂上是則は、それほど知られていないように思われます。
是則の歌人としての評価や研究は、もっと光が当てられるべきのように思うのです。
☆ ☆ ☆
『 トランプ前大統領 初戦に勝利 』
11月の米大統領選挙に向けた 指名争いがスタート
共和党の初戦となる アイオア州で
前大統領のトランプ氏が圧勝 人気の高さを見せつけた
まだスタートしたばかりだし トランプ氏には訴訟問題もあるが
今年は トランプ氏の話題が その是非も合わせて
世界中を 駆け巡りそうだ
☆☆☆