天理市苣原町の大念寺で営まれる十夜法要。
早朝から檀家衆がお寺に集まってくる。
手には風呂敷包み。
今日は老人会の寄り合いも兼ねているので、お昼に御馳走をよばれる器や箸が入っている。
祭壇に花を飾り、アズキご飯を供えて隣接の福住西念寺の住職を待ちます。
灯明や線香に火が点けられると法要が始まる。
かっては鉦講と呼ばれる講衆が、僧侶のお勤め前に「ナームパイダー」、「カーン」と二つの双盤鉦を叩いて作法していた。
終戦後に途絶えた鉦講の名残である双盤鉦は音もなく本堂に佇んでいる。
青年だったころに覚えたお経や作法は身体が覚えていると話す長老。
蔵を整理していたら昭和11年に纏められた鉦打手習帳が出てきた。
貴重な資料が見つかった今日、帳面を見た長老はこれやこれやと指さして、当時青年団で鉦講を営んでいたころを懐かしんだ。
法要はナムアイダーブと融通念仏のお経が唱えられる。
過去帳を一枚ずつ頁をめくって人名を読みあげる先祖回向。
その間、祭壇の前に座して焼香があげられる。
鉦を叩いてナンマンダブツ。
五穀豊穣を祈った十夜法要は、刈り入れ時期が一ヶ月ほどずれてはいるものの、新米の収穫に感謝してそれを仏さんに喜んで供える一年間のお礼だとおっしゃる僧侶。
来年も豊作で元気な姿をみせてくださいと法要を終えた。
このあとは特別に大阪から僧侶(東大阪の大念寺)を迎えて徳をいただく法話の会。
一般的には十夜が行われる時間帯は夜間。
朝から法要されるのは珍しいという。
夜会だったらお経のリズムで檀家衆はよく寝られるので特別の歌をさしあげましょうと法話がはじまった。
落語や四コマ漫画が好きな僧侶の話に笑みがこぼれて朝の眠気は一際寒くなった外気に逃げてしまった。
(H20.11. 9 Kiss Digtal N撮影)
早朝から檀家衆がお寺に集まってくる。
手には風呂敷包み。
今日は老人会の寄り合いも兼ねているので、お昼に御馳走をよばれる器や箸が入っている。
祭壇に花を飾り、アズキご飯を供えて隣接の福住西念寺の住職を待ちます。
灯明や線香に火が点けられると法要が始まる。
かっては鉦講と呼ばれる講衆が、僧侶のお勤め前に「ナームパイダー」、「カーン」と二つの双盤鉦を叩いて作法していた。
終戦後に途絶えた鉦講の名残である双盤鉦は音もなく本堂に佇んでいる。
青年だったころに覚えたお経や作法は身体が覚えていると話す長老。
蔵を整理していたら昭和11年に纏められた鉦打手習帳が出てきた。
貴重な資料が見つかった今日、帳面を見た長老はこれやこれやと指さして、当時青年団で鉦講を営んでいたころを懐かしんだ。
法要はナムアイダーブと融通念仏のお経が唱えられる。
過去帳を一枚ずつ頁をめくって人名を読みあげる先祖回向。
その間、祭壇の前に座して焼香があげられる。
鉦を叩いてナンマンダブツ。
五穀豊穣を祈った十夜法要は、刈り入れ時期が一ヶ月ほどずれてはいるものの、新米の収穫に感謝してそれを仏さんに喜んで供える一年間のお礼だとおっしゃる僧侶。
来年も豊作で元気な姿をみせてくださいと法要を終えた。
このあとは特別に大阪から僧侶(東大阪の大念寺)を迎えて徳をいただく法話の会。
一般的には十夜が行われる時間帯は夜間。
朝から法要されるのは珍しいという。
夜会だったらお経のリズムで檀家衆はよく寝られるので特別の歌をさしあげましょうと法話がはじまった。
落語や四コマ漫画が好きな僧侶の話に笑みがこぼれて朝の眠気は一際寒くなった外気に逃げてしまった。
(H20.11. 9 Kiss Digtal N撮影)