マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

源九郎稲荷神社のこれから

2010年12月27日 08時48分24秒 | 大和郡山市へ
洞泉寺町に鎮座する源九郎稲荷神社。

親しみを込めてげんくろうさんと呼ばれている。

普段でも人の気が少ない神社だが、信仰深い人たちの参拝をときおり見かけるそうだ。



宮司が亡くなられたことから主斎する人が不在となっている同神社。

ボランティアで神社を清掃している人がみかねて知人の修験者にお声をかけられた。

それを快く承諾された修験者。

お役に立ちたいとご祈祷を申し出られたそうだ。

ありがたいことだと受け入れた神社の代表者。

この日のご祈祷に感謝され参列された。



祭壇には一週間ほど前に代表者が見つけた扁額が置かれている。

石積みされた間から出てきたという扁額は「静守大神」の文字が見える。

ご祈祷のお供えは胡麻をふりかけている四角いモチと丸いだんご。

拝殿の棚にもお供えがある。

一般参拝した人が供えたものらしい赤飯とアブラゲだ。



宮司が不在になったことから、薬園八幡神社にお願いして春の祈願祭を繋ぐようになったが、氏子がいない神社では今後のことが難しい。

これまでは賽銭浄財と先代宮司によって賄われていたそうだ。

町の祭りにも一役買っている縁の白狐のお渡りは3月27日(平成23年)に決まっている。

昭和の初め、洞泉寺町郭の楼主たちが中心となって市内巡行が初められた白狐のお渡り。

その後の昭和58年からは時代行列を含め、お城まつりのメインイベントになった。

祈願祭を終えて出発するお渡り。

お城まつりの白狐のお渡りは、その運営費用を今後どうしていくか、課題は残されているが町の祭りでもある祭典は今後も続けていきたいと話される。

(H22.12. 1 EOS40D撮影)
(H23. 2. 8 文面訂正)