マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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椎木町の御回在

2010年12月07日 07時39分39秒 | 大和郡山市へ
小林町の大和御回在を終えた一行はただちに隣村の椎木町へ向かった。

椎木町は東と西地区に分かれている。

はじめに向かった先は東地区だ。

小林町と同じように檀家の世話役たちが引導する家に入っていく。

地区は10軒の融通念仏宗徒。

御一統の家での御回在を終えると西地区に向かう。

お見送りをする役員たちは挨拶を済ませて家に戻っていった。



東椎木には杵築神社が鎮座する。

そこから砂の道を作って家の門口まで引いていた。

「もうずいぶんと前のことだ」と話す役員たち。

近くの川から砂を集めて引いていた。

いつのころかそれは綺麗な砂ではなくなった。

そんなことで自然としなくなったという。

若いころやったから60年も前のことだと話す。

若い者といえば子供の行事のショウブデンボもまたご無沙汰している。

子供がいなくて中断したままだ。

秋祭りのお渡りなんてものは4人がするだけだ。

今も含めて行事のこの先は維持していくことそのものが難しいという。

そんな話題も尻すぼみ。

そのころには西地区で御回在がされているであろう。

その後は近くの今国府町に移動する。

大和を毎日のように駆け巡る一行は12月半ばに終える。

(H22.11. 4 EOS40D撮影)