goo blog サービス終了のお知らせ 

マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

西波多下津の吉備津神社を訪ねて

2012年11月07日 06時45分42秒 | 山添村へ
風の祈祷があると以前に聞いていた西波多下津の吉備津神社。

既に神事を終えて村神主、宮守、氏子総代ら数人が参籠所で会食中だった。

村人は稲刈りなどで忙しく参拝する人は少ないという。

この日は籠りが主体。

家で作った料理を食べて籠るという。

ここで行われる風の祈祷は「近くの山からサザレ石を12個拾ってきて前の川で洗う。それを燈籠下に置くのだ」と云う総代。

サザレ石は碁石のような美しい石だそうだ。

地殻変動があった山は大西領。

盛りあがった山にはそれが残っているという。

ちなみに12個を置くのは月の数。

一年間を守る数であろう。

桜井市の修理枝や天理市の上仁興、室生の三本松とよく似ているオコリトリかもしれない。

どれがその石なのか確かめられなかったが、山の神の石塔に置かれていた山の道具や野の道具があった。

「山之神」と刻まれた太い刀にナタ、ノコ、クワ、スキ、クマデなどだ。

1月7日に行われた山の神に祀られた道具であろう。

その場を離れて月瀬で聞いた嵩の八柱神社を訪ねていった。

本殿は月瀬大神神社と同様の石棺造りである。



山の田畑を見渡せば稲刈りに勤しむ村の人がおられた。

稲刈りは9月末あたりから10月初めだと認識していたが覆された。

月瀬の当番神主が云うには「明日はうちも稲刈りだ」。

(H24. 8.28 EOS40D撮影)
(H24. 8.28 SB932SH撮影)