マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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小夫の秀円寺

2016年05月01日 07時25分37秒 | 桜井市へ
虫の祈祷は一週間前にしていたと話す桜井市小夫の区長。

前区長もそう話す行事の場は垣内の会所でもある秀円寺で行ったという。

小夫は四垣内。上、桑、馬場、東垣内それぞれの寺で虫の祈祷行事をしていたようだ。

区長らの話しによれば馬場の寺は廃寺になった関係で東垣内に建つ秀円寺で馬場・東垣内合同に移った。

お堂に吊るした太鼓や直径40cmぐらいの鉦を打ちながら数珠繰りをしていたという。

鉦は四角い木に吊るしているとのことだ。その様相からたぶんに双盤鉦。

寺の在所を案内してくださった男性に、もしかとしたら融通念仏宗では・・・と尋ねれば、小夫はそうだという。

秀円寺の行事は虫の祈祷以外に薬師さんの籠りや春・秋の彼岸会もあるそうだ。

そのときに伺って鉦の状態を確かめたいと思った。

その秀円寺に葬送に棺桶を運んでいた「コシ」が残されている。



昭和の末に作られたオーコと一体型の「コシ」は寝棺。

やや長い。

かつては丸型の座棺であって、これよりもっと短かったそうだ。

墓掘りもしていたという男性。今ではそうすることもなく葬儀はセレモニーホールに移ったという。

(H27. 6.20 EOS40D撮影)