マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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小夫・天神講の祭り当屋決めフリアゲ

2016年05月07日 09時09分05秒 | 桜井市へ
夜8時、馬場垣内の人たちが天神社社務所に参集する。

この日は垣内天神講の月並祭。



修祓、祝詞奏上の次は一同揃って大祓詞を唱える。

前年までは一升枡にご飯を詰め込んだハコメシ御供があった。

手間がかかるハコメシ御供は垣内で協議されてこの年より中断されたという。

月並祭を終えれば秋の祭り当屋を決めるフリアゲが行われる。

神事の前にフリアゲ該当者の名を披露する宮司。



一人一人名前を読み上げたなかから服忌者を確認する。

服忌であれば除外する。

すでに辞退を申し上げていた人の名も下げる。

白い皿に置いたクジ名をもう一度読みあげて垣内住民とともに再確認する。

クジは名前が見えないように手で丸めて白い皿に戻す。

三方・皿に載せた祭り当屋決めのクジは天神社拝殿に運ばれる。

当屋決めの神事の正式名称は「当屋選定祭」。



氏子総代ら2名が選定の立会をする。

修祓、当屋選定祈願の祝詞を奏上される。

当屋決めのクジは天神社に向けて置かれていた。

サカキの幣を白い皿に降ろしていく。



サカキに麻苧が結ばれている。

それを静々と降ろす。



何度か降ろせばクジが引きあがった。

これをフリアゲと呼ぶ。

当屋決めの神事である。

他所によっては「当屋定め」の名称で呼ばれることもある。



引き上げられたクジを広げて名を確認する氏子総代。

社務所に戻ってから講中に決まった当屋の名を報告される。

(H27. 6.25 EOS40D撮影)