マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

関西文化の日に写真展からスタートする入江泰吉関連散歩

2021年07月31日 09時32分16秒 | しゃしん
捗らない作業に気分転換を。

そろーり、そろり、歩きの関西文化の日。

無料で拝見できる施設は写真展をしていた入江泰吉記念奈良市写真美術館。

観たかった写真展は入江泰吉作品の「道」展

在りし奈良大和路の「道」をテーマに選んだ作品展。

たかだか4、50年前の大和路風景を観たくて訪れた。

一目でわかる写真もあれば、ここはどこだろうか、と思う土地もある。

せめて撮影地は掲示してほしいものだが・・厳しい日射に照らさるような映像はなかった。

民俗観点からこれは、という写真はごくわずか。

参考になるのは、昔はこうであった、だけの印象である。

「道」展会場よりももっと多く、というか広い場で展示していたのは百々新(どどあらた)氏作品展。

題して「WHITE MAP -On the Silk Road-」展。

海外もんはまったく興味はわかないが、幼少期を奈良で過ごしたという、百々新氏。

第38回木村伊兵衛賞受賞作品の「対岸」に日本写真協会新人賞受賞「上海の流儀」。

また、京都をテーマに「鬼にも福にも―もうひとつの京都」や幼少期を過ごした奈良をテーマにとらえた「大和」も拝見したが、たくさんの写真にこれは、と思うのはごく僅かの印象でしかない。

写真美術館の入館は度々ある。

友人、知人らが発表する写真展会場はいつでも無料で入室できる一般展示室であるが、本日の展示はなく扉は締まっていた。

その代わりではないが、正門の1階である。



自動扉が開いて入館したとたんに寄ってきた学生さん。

今、エントランスホールで写真展をしています、是非観てくださいに誘って拝見する写真展は「第34回奈良県高等学校総合文化祭」の写真部門プログラム作品展。

これは、と思う作品の方に刺激をもらった。

作品数は、122点。参加高等学校は、奈良県立朱雀高等学校、奈良県立西の京高等学校、奈良県立平城高等学校、奈良県立登美ヶ丘高等学校、奈良県立高田高等学校、奈良県立添上高等学校、奈良県立畝傍高等学校、奈良県立五條高等学校、奈良県立奈良北高等学校、奈良県立榛生昇陽高等学校、奈良県立大淀高等学校、奈良県立一条高等学校、東大寺学園高等学校、智辯学園高等学校の14校。

将来が楽しみな作品もある。

私が選んだ作品は、選1等に県立王寺工業高校1年山本修平さんの”LIFE×LIE養鶏場”。

選2等が県立畝傍高等学校2年中西花恋さんの”いざ、物語の中へ!”。

選3等は県立五條高等学校2年西垣七海さんの”未だかつて触れられざる大阪城”。

選特別賞に県立高田高等学校2年後藤碧雄さんの”狙われない街(野神御供)”。

惜しくも佳作選になった県立畝傍高等学校2年田中希美さんの”異世界”も素晴らしい。

若いみなさんの作品を拝見して元気がほんまに出た。

時間的にはまだまだ余裕がある。

そう思って足を伸ばした施設は、入江泰吉旧居・・・。

車で移動する。

旧居がある地により近い駐車場に停めて歩く。



その前に通りをとろとろ走行して観光客の状況を認識しておいた。

まず外国の人ばかりが目立つ観光地。

隙間に多少のこの国住まいの家族連れやカップル・・。

犬の散歩もしている人には呆れるが・・。

ここは観光地であり、ちょっと移動すれば寺地になるってことを存じていないのだろう。

さて、入江泰吉旧居である。



憧れるカメラマンどころか、ここもまた観光客でごったがえし。

玄関口で履物を脱いで上がらせてもらう。

間取りがとても素敵な旧居。



廊下の状態に、またそこから見る景観が素晴らしい。

人、人、人でいっぱいだから落ち着けない。



得るものといえば、門扉から上り口までの通路にあった石臼である。



再利用された時代はいつだろうか。

入江さんが生前にそうされたのか、それとも後年、それもつい近年になってからのように思えるが・・。

居住地を出てしばらくの散策。



ここ東大寺の西側はとても落ち着く。



往来する外国の人も多かったが、時刻は午後4時近くになれば、盛りは過ぎて気持ちの良い状況になっていく。



斜光が美しく照らしてくれると、路傍の石仏も喜んでいるかも・・。

(R1.11.16 SB805SH撮影)