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もし、未来と過去に旅ができれば幸せなのだろか? 自分の五年後が分かるとすれば? さらに自分の死を見つめるとすれば?
時空を行き来する男ヘンリー(エリック・バナ)は、ある少女の豪壮な館の庭の茂みに身を潜めていた。その少女は赤いブランケットを芝生に敷いた。茂みから声をかけたのがきっかけで、少女と知り合う。
成人した少女クレア(レイチェル・マクアダムス)とヘンリーは結ばれる。一人娘にも恵まれ、娘5歳の時にヘンリーが他界する。そして四年後ヘンリーが現われる。これだけのお話。
一体テーマは何なんだ? 単なるSF? ファンタジー? ラブロマンス? 幸せとは? まあ、私としては信じられないが「永遠の愛」なんだろう。残された妻の人生までも拘束する。確かに舞い戻ったヘンリーは言う「待つ人生を送らないで}クレア「愛してる」ヘンリー「でも消える}クレア「分かってる」
クレアに求婚する言葉に苦心の跡が見える。
ヘンリー「失ったら耐えられない存在は作るまいと思っていた。でももう遅い。決め手は美しさや知性じゃなく、君のくれる安心感だ」これは老練な人生の先達が言う言葉だろう。
まがい物の美しさや知性は、すぐに剥がれ落ちる。長年培われて身についた安心感こそ男が求めるものであって欲しい。そんな気にさせてくれた。
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監督
ロベルト・シュヴェント1968年ドイツ、シュッツトガルト生まれ。'05「フライト・プラン」ほか
製作者側にブラッド・ビットの名前があった。
キャスト
エリック・バナ1968年8月オーストラリア、メルボルン生まれ。
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レイチェル・マクアダムス1978年11月カナダ、オンタリオ州生まれ。'04「きみに読む物語」'08「それぞれの空に」'09「消されたヘッドライン」はか
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