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紳士服店の職人フランク(マイケル・キートン)は、別のダークな顔を持っていた。セントラル・パークからゆっくりと歩いて、監視場所に着いた。男が三人建物から出てきた。
なにやら手渡された男がやってくる。黒塗りの四駆に乗り込んだ。フランクは運転席のガラスを叩いた。プシュッという音とともに鮮血がフロントガラスに飛び散った。
町はクリスマスで路傍に聖者の像が何体か置かれていた。通りかかったフランクは、倒れていたキリスト像を元通りにして歩み去った。フランクは時折この殺しに嫌悪するのか、銃を自分に向けるが引き金ろ引くことができない。
一方ケイト(ケリー・マクドナルド)は、夫の暴力に耐えられず逃げだしてきていた。この二人が出会うのは、ケイトがクリスマス・ツリーをアパートに運び込もうとしているときに手助けしたのがきっかけだった。
フランクが寡黙な人物に描かれていて、クールな映像とともに特異な雰囲気を漂わせている。殺し屋を副業とする男と夫から逃げてきた女の恋。大都会の片隅でひそやかに営まれる生活と愛。印象に残る映画だった。
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監督
マイケル・キートン1951年9月ペンシルベニア州生まれ。
キャスト
マイケル・キートン。
ケリー・マクドナルド1976年2月スコットランド、グラスゴー生まれ。