スーパー・チューズデー、日本人の私たちにも耳慣れた言葉になった。2月か3月の初旬の大統領予備選挙で、一日で最大の代議員を獲得する日になる。
この映画では、3月オハイオ州となっている。この予備選挙の裏側で展開される実に生々しい騙し合いと脅迫。選挙は、頭脳戦とも言え相手陣営の優秀なスタッフをどのように切り崩すかが勝敗を左右する。いうなれば、日経平均株価の動きを予知できれば大儲け出来るのと似ている。
予知能力は誰にでもあるものではない。選挙参謀にそういう資質を持った男がいたらと誰もが望む。民主党の大統領予備選を戦っているマイク・モリス知事(ジョージ・クルーニー)の参謀ポール(フィリップ・シーモア・ホフマン)の下にスティーヴン・マイヤーズ(ライアン・ゴズリング)がいる。スティーヴンは優秀で事務所のインターンに適切に指示し結果を残すことを求められている。その信頼は厚い。
そのスティーヴンを引き抜きにかかったのは、相手陣営の参謀トム(ポール・ジアマッティ)だった。映画は、ここからスリリングな展開になる。選挙運動を題材にしたサスペンスで上出来じゃないだろうか。
私の読書や映画の評価基準が、「眠くなった」か「眠くならなかった」のどちらかで、この映画は眠くならなかった。観て損はない。
監督
ジョージ・クルーニ1961年5月ケンタッキー州レキシントン生まれ。
キャスト
ライアン・ゴズリング1980年11月カナダ、オンタリオ州ロンドン生まれ。
フィリップ・シーモア・ホフマン1967年7月ニューヨーク州フェアポート生まれ。
ポール・ジアマッティ1967年6月コネチカット州ニューへヴン生まれ。
マリサ・トメイ1964年12月ニューヨーク市ブルックリン生まれ。
ジェフリー・ライト1965年12月ワシントンDC生まれ。
エヴァン・レイチェル・ウッド1987年9月ノースカロライナ州生まれ。