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主婦が趣味で執筆しインターネットにアップした小説が評判を呼び、全世界でハリポタを抜いて約7000万部を売り上げたという原作の映画化という。
過激な性描写で評判の映画。過激な性描写というのは、手を縛ったり足を縛ったりする緊縛SM(サディズムとマゾヒズム)で、私にはまったく興味の外だったがそれほど過激とも思わなかった。むしろ何でわざわざ手間をかけるんだと思ったくらいだ。
卒業間近の女子大生アナ(アナスタシア)・スティール(ダコタ・ジョンソン)は、シアトルの大富豪クリスチャン・グレイ(ジェイミー・ドーナン)の巨大ビル、グレイ・ハウスを訪問した。
ジャーナリズム専攻のルームメイト、ケイト(エロイーズ・マンフォード)に代わって学生新聞の卒業特集号にグレイとのインタヴュー記事を掲載するための面談だった。
それがきっかけで徐々に禁断の館へといざなうグレイ。それも堅苦しい契約書を作るというから可笑しくなってくる。グレイはサディズム傾向があって、アナをマゾヒズムに仕立て上げようとした。グレイは恋愛関係にしたくないと言うが、アナは愛を求めた。これがのちのち、エレベーターの前で「アナスタシア!」「クリスチャン!」と名前を呼び合って終わる。
全編の殆どが性描写といってもいいくらい頻繁にダコタ・ジョンソンの裸が現われる。もし、原作に忠実に映画化されたのなら、これがどうして大ヒットしたのかよく分からない。倒錯したセックスに興味を持つのは主婦層なのか? 性描写だけが目的の映画に思われ、観終わってもなにも残らない。2時間も見せられると疲れてしまった。
ちなみにダコタ・ジョンソンは、ドン・ジョンソンの娘。ドン・ジョンソンは、1985年「特捜刑事マイアミ・バイス」でヒットを飛ばした俳優だ。
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監督
サム・テイラー=ジョンソン、男のような名前だが女性。1967年3月ロンドン生まれ。
キャスト
ダコタ・ジョンソン1989年10月テキサス州オースティン生まれ。
ジェイミー・ドーナン1982年5月イギリス、北アイルランド生まれ。
エロイーズ・マンフォード1986年9月ワシントン州生まれ。