先日の関東ブロック大会はレスキュー2009年ルールで実施されました。
(まだ、ジャパンオープンにいけるかどうかわかりませんが・・・)
ジャパンオープン以降は2010年ルールになります。
つまり、2009年ルールはこれで終了です。
さらに、これまで長く続いてきた、シールの被災者の歴史も終了です。
今回はこのシールの被災者の話です。
シールの被災者には銀と緑の2種類があります。
これは「M&Y」が初めてロボカップに参加したときから変更ありません。
銀の被災者は・・・簡単に見つけることができます。
LEGOの光センサーで見ても、銀>白>緑>黒という値の大きさの順に並ぶので、白より大きい値になれば「銀の被災者発見!」となります。
これは、MもYも問題なくできていました。
問題は緑の被災者をどうやって発見するか?です。
上の光センサーの値だけを見ると・・・白>緑>黒 なのだから、白よりも暗く、黒よりも明るい時には「緑と判断」すれば? と考えますよね。
でも、実際には、以下の2点から光センサーの値だけの判断では困難であるといえます。
・黒と緑の値の差が少ないこと
・黒と白の境界線で、その中間の値になることがある。
と、いうことで、2007年に参加したロボット杉並21のロボットコンテストでは、まじめに緑の被災者をあきらめよう・・・としてました。
この問題の一つの解決策は・・・練習会で「P1」に教えてもらったヒントをもとに、Mが考えました。
(というか、ほとんど「P1」のヒントそのままなんですけど・・・)
それは
・LEGOの光センサーでは黒と緑の値での区別は難しいよね
・黒線は縦に続いているよね
・もし、左右の光センサーが両方とも黒になったら、それはどんな時?
こんな感じだったと思います。
で、結果として・・・
「左右の光センサーが同時に黒だったら、緑の被災者と判断する。」
という、まあ、誰でも思いつく方法で判断しました。
そして、それが2010年の関東ブロックまでずっと継続されました。
他のチームも緑の被災者の判断に苦労しているようですが・・・
青色のLEDに改造したり、カラーセンサーを搭載したり・・・
(でも、ダイセンのカラーセンサーは邪道のような気が・・・あれこそ、2010年ルールの2.2.2に抵触しませんか? 別にダイセンに喧嘩を売るわけじゃないですけど・・・)
でも、結局「P2.5.4」も「co-LINK」も、赤い光を出す普通の光センサーで頑張り通しました。
2008年の中国蘇州世界大会の時に、ドイツチームの Nolte 先生が「これは、緑の被災者も判定できる素晴しい光センサーだよ。 貴方のチームにプレゼントします。」と、RCXの光センサーを白色LEDに改造したものをくれたのですが・・・結局、それを使いこなす技術が無くて、今日まで赤色の光センサーを使っていました。 (情けねぇ)
その結果・・・今だから言える暗い過去コーナー・・・
ギャップの中の緑の被災者が超苦手でしたねぇ。
そして、今回の関東ブロック大会でも、最後まで苦しめられました・・・
ギャップの中に緑の被災者があるコースに出会うたびに「このコ-スはM&Y潰しか?」と密かにコース設計者を睨んでいました・・・
でも、もう「みどりさん」とはお別れです。
長い間、お疲れ様でした。