今回のお題は「得点」の続きです。
3.4.11 Points available for successfully completing a tile that has an intersection. 10 pts per direction through intersection tile
3.4.12 Each gap, obstacle, speed bump and intersection tile can only be scored once per direction through the room, not each attempt through the room.
3.4.13 Successful rescue of a victim: Robots are also awarded points for successfully rescuing victims. A successful victim rescue occurs when the victim is moved to the evacuation zone (it needs to be completely inside of the evacuation zone for Primary/free-standing for Secondary), in its original upright orientation, and no part of the robot is in contact with the victim (see figures below). Team captains may declare either a "Lack of Progress" or "End of Round" when a failed attempt at a victim rescue occurs (see 3.5).
Points available for a successful rescue:
(1st Attempt) = 60 pts
(2nd Attempt) = 40 pts
(3rd Attempt) = 20 pts
*No points scored for rescue attempts beyond the third attempt.
3.4.14 Secondary Division Only - Additional Points for lifting the victim:
(Lifted victim, with no part of the victim touching the floor) = 20 pts
3.4.15 Ties in scoring will be resolved on the basis of the time taken by each robot (or team of robots) to complete the course (this includes calibration time).
3.4.16 Check RoboCupJunior official website for a score sheet template.
3.4.11 交差点があるタイルを正しく抜けることができら、 一つの方向に付き10点の得点になります。
3.4.12 各々の切れ目、障害物、スピードバンプと交差点は、一つの方向につき得点は一回だけです。
3.4.13 被災者の救助:ロボットが被災者を救出することができたら得点になります。 被災者避難場所に運び入れ、上下方向を正しく、ロボットの支え無しに入れる(プライマリは完全に入れる、セカンダリは自立させる)ことができたら、救出成功になります。(下の図参照) 被災者の救出に失敗した場合は、チームキャプテンは競技進行停止を宣言して再度挑戦するか、競技終了にします。
救助が成功したら、1回目は60点、2回目は40点、3回目は20点の得点になります。
3.4.14 セカンダリの競技のみ、被災者を持ち上げたら得点になります。
被災者を持ち上げて、被災者が完全に床から離れたら20点の得点になります。
3.4.15 同点の場合には、それぞれのロボットがコースを完了するまでの(調整時間も含む)競技時間によって勝敗を決めます。
3.4.16 得点記録票は RCJ Community Forum を確認してください。
こんな感じでしょうかねぇ。
得点の章は16項目になりました。
増えましたねぇ。
項目としては、「交差点」が増えただけなのですが、その影響はかなり大きいです。
まず、3.4.11 で、交差点を正しく進むことができたら、一方向に付き10点の得点になります。 「一方向に付き」というのは、交差点は、何度も通る可能性があるからです。 交差点は別の方向から来て、うまく抜けることができれば、さらに10点の得点になります。
3.4.12 は、これまでのルールを一箇所にまとめたものです。 切れ目や障害物の回避、スピードバンプなど、一回得点したものは、(競技進行停止で戻って、再び成功しても)得点は追加されません。 さらに・・・「一つの方向に付き」という条件が加わりました。 つまり、同じ障害物であっても、片方から進んで成功すれば10点、逆方向から進んで来て成功すれば、さらに10点の得点になります。
例えば、こんな経路が設定されたモジュールがあるとすると
入口から入ったロボットは、切れ目、スピードバンプを抜け、交差点で右折して、障害物を回避して、切れ目を抜け、再び交差点で今度は直進して、スピードバンプ、切れ目を逆走して入口(=出口)に戻ります。
この時に、切れ目(10点)+スピードバンプ(5点)+交差点(10点)+障害物(10点)+切れ目(10点)+交差点(10点)+スピードバンプ(5点)+切れ目(10点)となり、さらに部屋得点が加算されることになります。
3.4.13 3.4.14 は、被災者の救出についての得点で、2012年ルールからの変更はありません。
でも・・・できれば、被災者の得点をもっと大きくしてもらいたかったです。
被災者を発見するための機能、被災者を運ぶための機能を持たないチームが結構あります。 そして(ノード大会では)そのようなチームの方が高得点を出す場合が多いです。 ちゃんと被災者を救助する努力をしてきたチームに報いるようなルールになって欲しいものです。
3.4.15 は、同点の場合は時間の短い方が勝ち・・・ということです。 が・・・これは、あんまり意味を成しません。
被災者を救助して競技が終了した場合は、その時間が記録され、同点の場合は、その時間(救助成功までの時間)が短い方が勝ちになります。 しかし、救助が成功しなかった場合(日本での、いわゆるリタイア)は、記録は8分になります。 この、「8分になる」は、ルールのどこにも書かれていません。
なんで、8分なの?
そして、なんで8分というのが全国的に知れ渡っているの?
謎です。(笑)
私は、普通に、リタイアした時間をそのまま記録して、同点なら記録した時間で優劣を決めれば良いと考えます。
1分でリタイアしたチームと7分でリタイヤしたチームが、どちらも10点なら、1分でリタイアしたチームの勝ち! (と、私は考えるのですが・・・)
3.4.16 は、いろいろと新しい情報が掲載されるので、フォーラムも見なさい、ということです。