都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

MITと京都造形大の町家研究

2010-01-30 14:34:59 | 都市計画

京都市 景観・まちづくりセンターに久々に訪問。京都・ボストン姉妹都市提携50周年記念の京都造形芸術大学・マサチューセッツ工科大学共同ワークショップ展が展示されていた。テーマは「京都中心市街地における袋小路再生プロジェクト」と「ボストン、サウスエンド地区における19世紀のタウンハウスと京都における町家の比較研究」 ( http://machi.hitomachi-kyoto.jp/topimage/kuad_mit_ws.pdf )で、懐かしい ボストンのニューベリー・ストリートもあるが、町家の奥の袋地の提案があった。<o:p></o:p>

模型が多いのはMITの神田先生の特徴だろう。レベルを変えたテラスやオーバーハングの提案は面白いが、街並みとしてはどうだろうか。容積移転も考えられているが、現在の街区は一保(4町)で一辺が40丈:120mで、一条はその4倍の大体500mとなる(まとまりは64町)。現在は「町」の単位は、地名上の「町」となって残っている。(大坂と違い両側町でも、対角線上に区分され両側が一体となった、これは通り単位の木戸による管理によるものかも知れない 詳しくは建築学会 丸山俊明さんの論文にある)そのため一街区4町だった区分が実質2町に統合されている。ボストンやニューヨークは長細く、丁度京都の2街区が一体となったくらいの大きさだ。<o:p></o:p>

街中の露地(ろーじ)や図子(辻子:通り抜け道)の佇まいは好ましいと思っている。また、防災上の問題は消防設備で解決できるのでは。鰻の寝床の町家は奥を生かすデザインだろう。作るなら、辻子と袋地での住まい方だろう。風が通らないので、風を捉える緑(高木)や、例えば太陽熱発電のツリーなどが必要だろう。また高さ規制もあり、高いタワーは無理だ。<o:p></o:p>

久々に学生の作品を見ると考えさせられる。<o:p></o:p>

コメント
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