都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

ロバート・B・パーカーを偲ぶ

2010-01-27 19:53:48 | 趣味

 ボストンエリアのケンブリッジにある「HELL」と称される大学に留学するとき、先輩かつ天保山の準備会社の方に「初秋」を紹介されてから、楽しんでいた。すべての作品を読んでいるし、舞台となる場所を訪れた。ペーパーバックもあり原語で気安く読める作家だ。<o:p></o:p>

パーカーはハード・ボイルドが主体でチャンドラーの弟子、ボストン大学(BU)でハード・ボイルドの研究で博士号取得という経歴だ。<o:p></o:p>

代表作の「スペンサー」シリーズは、菊池光(競馬シリーズも手がける)の訳で独自の世界があった。それは、スーザンという恋人(後にハーバードの博士)、ホークというやたら強い黒人があり、恋愛、暴力、謎解きのからむ仕立てが独自であった。<o:p></o:p>

特徴的なのは、ボストンの街並み、スーザンとの洒落た会話、料理(スペンサーの料理という本もある)で、幅広い知識と趣味が伺える。その一方、ボクシング、ジョギングなども好んでいる。<o:p></o:p>

この中で、「初秋」は明らかに異色だが、ひ弱な若者にボクシングを教え、マサチューセッツ・アベニューで大立ち回りをして、「酒を飲む時はデザートを食べない」など、ハード・ボイルドに「生活」と「教育」が入っている。<o:p></o:p>

笑える台詞も事欠かない。「失投」では敵に何でショットガンを持っているのか聞かれて「森には凶暴なリスがいる」と答えている。その前には、のんびりサンドイッチをたらふく作って食べて「外での食事は美味しい」とある。<o:p></o:p>

最近は、マンネリかつ新シリーズも多かったが、「灰色の嵐」などまたまた面白くなったなと思っていたのに新作が読めなくなったのは残念だ。<o:p></o:p>

コメント
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