幅広い医療と健康保険の問題を分かり易く述べていてお奨め。<o:p></o:p>
国民皆保険と世代間の相互扶助が日本の特色であったが、高齢化社会で逆ピラミッドの年齢構成(高齢者を支える生産年齢層の減少)で、医療費の必要な高齢者の増加をどうするか、その対応と課題を分析・提言している。<o:p></o:p>
まず、健康保険組合の種類と仕組みと前期高齢者医療制度、後期高齢者医療制度の成り立ち、財源を述べている。保険と補助金の切り分けがある。これは「利権」であり厚労省、財界(企業)、連合、サラリーマンと自営業、医師会、製薬会社など様々な思惑が描かれている。 <o:p></o:p>
さらに、医療については医療費削減の方法、医療サービスと費用のトレード・オフ、高齢者医療から救急医療、小児科・産婦人科の再生など課題がある。<o:p></o:p>
「世代内の支えあい」 保険料負担の自己責任もあり、新しい利権やメタボ検診の裏(未達成だと健保組合の負担が増えるらしい)と魑魅魍魎の仕組みだ。 <o:p></o:p>
さらに、レセプトと個人情報で「健康監視社会」だとある。<o:p></o:p>
結論には「高齢者の自活」で半農のすすめもある。当方の考えでは、高齢者は子供の面倒を見るなど、女性が働きやすくなるようなコミュニティの仕組みに参加してはどうだろう。高学歴な女性の労働力活用と出生率の増加になると考えるが。「家庭での3世代居住」から、「地域の3世代共住」になるのがよいのではないか。<o:p></o:p>