都市と楽しみ

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霞ヶ関埋蔵金 菅 正治: ためになります

2010-01-19 20:00:58 | マクロ経済

 埋蔵金とは何かを分かりやすく書いてある。一般会計から、特別会計に入るしくみは複雑だ。会計でいうと、P/Lで予算を考えたら、B/Sの準備金がくっついてきたような仕組みだ。国家予算の仕組みはまったくもって複雑だ。色々調べてみるとこの会計システムは単年度予算の補完機能があるようだが、あいまいな点が多い。<o:p></o:p>

 埋蔵金とは、保険事業で年金、為替変動、貿易、再保険などと行政的事業、公共事業、そして財政投融資などの21特別会計がある。主なものは、もしもの場合(金利変動、為替変動、地震被害 など)のための積立であるが、その積立料率と積立期間が変化している。<o:p></o:p>

 積立の余剰の毎年のフローやストックが埋蔵金になる。今回、仕分けようとしているのはどちらかがよく分からない。<o:p></o:p>

 国と地方の借金(長期債務残高)は778億円で、家計の金融資産1,572億円の半分とある。( http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/sy014/sy014e.htm ) 借金はGDP1.5倍で先進国の中でも多い。家計の資産を借りて、国と地方が動いている仕組みだ。これは高度成長期には、インフラ投資も必要であり理解も得られたが、成熟化社会では今後家計の金融資産も減少するので、海外からのファイナンスに頼る必要がある。(となると国債は暴落し金利が高くなる)<o:p></o:p>

 そうならないために、埋蔵金で借金返済という流れになっている。しかし、当面は景気回復のためにエコポイントなどの直接消費対策や、教育補助などの中期的景気対策に財源が必要だ。考えたいのは本当に効率的な公共投資と行政サービスであろう。その分析手法が公共経済学、都市経営学であろう。<o:p></o:p>

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