都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

原子力発電の「ブレーキ」は:止まらないなら、冷すのが大切

2011-06-29 05:57:20 | 世情

 核分裂は原発においても制御棒の差込で止まるが、発熱は止まらないとある。つまりは暴走する蒸気機関車で、溜めら続ける蒸気を放出かブレーキで熱に変えるか、はたまた突進するかだ。さらに、冷却しないと、燃料棒・ペレットは溶けるというのも知らなかった。<o:p></o:p>

今回の事故の陥穽は異常時の「冷却」だ。通常なら、発生した熱は発電のタービンでエネルギー変換され減少する。また、発電で冷却もできる。(自動車のエンジンとラジエーター・ファンの関係だ)しかし、自動車エンジンなら即発熱が止まるが、内燃機関のような原発では継続した発電と安定に向けた冷却が必要だ。燃料棒は、冷えるのに月単位の時間がかかる。まるで、高炉が冷えるのを待つようだ。<o:p></o:p>

ここに地震で、発電タービン(熱変換)が止まり、電源の喪失や発電機がなくなれば今回の事故となる。稼動原発のセキュリティについて、送電線と発電施設の破壊事象があれば同じとなる可能性はないのか。<o:p></o:p>

 更に、問題は核燃料を冷す水とタービンを回す水が同一であることだ。(沸騰水型原子炉(BWR)) これが熱交換で違う水としていたなら(加圧水型原子炉(PWR))、原子炉を冷す水に海水を使っても、汚染水の処理が簡単であったのではないか。<o:p></o:p>

 今回の事故は、「もし」で仮定していけば「ありえて」、「わかって」いた事象ではないかと訝る。安全神話のみが先行していたのか。<o:p></o:p>

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止める、「ブレーキ」機能に着目しておらず、対策も十全ではなかった。失敗学の事例だ。<o:p></o:p>

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コメント
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