愛用のDynaudio Focus 340のウーファーは一体成型の固い珪酸マグネシウム・ポリマー(MSP)コーン、ヴォイス・コイル・ボビンはカプトン・フォーマー、ヴォイス・コイルはアルミ・エッジ・ワイズの構成で、コーン・ボビンの接合(有名なDynaudioのヴォイス・コイル径相当にある凸凹を活用し強力接着)、固く熱に強いボビン、ヴォイス・コイルの接着硬化があり、ヴォイス・コイルへの入力がボビンからコーンに伝わる強度がある.
最近のAccuton Ceramic やMagicoなどアルミ等の新素材振動板系も同様に接合が強固で、しかも振動板が硬く、しかもダンプされている。これが近代スピーカーで高反応系だ。
抜けの良いダンパーやフレーム(空気の通りやすさと強度)、強力磁気回路なども独創が多い。Dynaudioではスパイダー・フレーム(ダンパーの抜けと空気の通り易さ)、内磁と空気穴などの工夫がある。
ダイナミック・スピーカーの原理は変わらないが、材料、強度の向上と磁気回路の見直しなどが最近の立ち上がりのスピードや音像・音場につながっていると思う。昔からの紙のコーンやボビン、旧来のフレームなどとは反応が違う時代だ。自転車のフレームが鉄からカーボンになり、部品の方式、接合や篏合形式や材質も変わり70年代レーサーの重量が9Kgから7Kgに劇的に軽量化したのに似ている。
Dynaudio Focus 340は反応が速く、今までよりダイナミック・レンジが拡大したように思える。解像度を含め、アナログとデジタルTVの違いに似ている