6時過ぎからPromenada(ポタリング)に画材と椅子を乗せて走る。福王子からのアップ・ダウンが疲れる。朝の嵯峨野は清々しい、挨拶が楽しい。
お目当ての柿は曼珠沙華のスケッチに来たシルバー・ウイークは葉が多く、今回の10月の連休では実が無いという2年連続の肩すかし。どうやら付近に多い烏の仕業のようだ。次は10月頭に狙ってみよう。
という状況で、この前見つけた「民宿わらびの里」の入口にある柿にする。手前に用水、稲刈りの終わった田んぼがあり、裏は山の景色、手前に花の終わった曼珠沙華、奥にコスモスと変化がある。無人販売所の小屋が柿の根本にある。
先ずは、太い2㎜の鉛筆で構図を決め、柿は葉が多く、枝を観察し樹形を把握し描きこみ、その上に葉の広がりの概形と柿の実を入れる。柿の実を構図の骨格として細部の描きこみや陰影を展開する。
その後、今回はいつもの0.1㎜ではなく0.5㎜の太いインクでがりがり大まかに線を入れる。かすれなど面白いタッチになるため0.5㎜で描き上げる。葉の落ちた枝と柿の実なら楽なのに、今回は葉を描いていくのが手間。
次に、柿の実から水彩色鉛筆で色を入れ、地形など立体的に方向を入れる。浦安時代に磨いたコンクリートの質感などはお手の物。木は葉の重なりと影、葉自体の色変化に注力。
最後に、透明水彩で仕上げ、葉の質感と陰影が浮かび上がる。周辺への色は簡素にして真ん中の柿の木が目立つようにする。
3.5mほどの道路を背に座っていると、車や大型犬が結構怖い。絵を見ていく方々も多いが集中して進める。PM2.5が「多い」日で目や喉がいがらっぽい。
昼ごろに風が強くなり4時間強で切り上げ、最終は家で仕上げる。早朝見逃した(翌日と思っていた)ラグビー日本の最終戦観戦の再放送に間に合う。五郎丸の涙に「次は決勝に」との思いを感じた。4年の藤田もトライ、ラグビー人気と早稲田の復活を願う。