都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

修学院離宮:新緑のグラデーション、秋紅葉、しゃくなげかしゃくやくか

2016-04-27 04:34:39 | 京都

 Presta(レーサー)で来訪、途中に鷺森神社の裏道で御幸橋を知る。派手なCannondaleは皇宮警察に覚えられている。受付で馴染みの係員に、「いい日に来たな、ツキは落ちていないな」とのご挨拶。

24人で祝詞の案内の方、来訪者からいまいちな評判を聞く。しかし後水尾上皇の設計と完成後60歳から20年のご来訪や徒歩での散策の解説は当時の利用イメージを喚起する。なお、要所要所での参拝者の疑問などは当方の説明の補足などが受ける。

 山がビリジアン、イエロー・グリーン、オリーブの緑の祭典で、ぎらりと反射もしている。油絵向きの華々しさ。

 紅葉の花が咲き、柔らかい黄緑にアクセント。浴龍池の東の花はしゃくやくかしゃくなげか話が弾む。(しゃくやくだと思うが。。。)

 隣雲亭からはハルカスも遠望。笑う山が多く、柔らかな山並み。

 近くの大学の院生が生半可な知識でうるさい。しかし、深く考えるきっかけになり、なぜこの地にダム形式の浴龍池を作ったのか考えた。なだらかな山裾と音羽川と梅谷・寺谷を流れる川の間に立地して滝の水源があり池の造営ができる。しかも御所を見渡せ、はるかに難波まで遠望できる。このような都市的な位置付けや後水尾上皇の生活から考えるのも面白い。桂は視点や足の移動のミクロだが、修学院は立地と土木からのマクロだ。排水のため溝と台形の堤が設けられているのも特徴だ。

 さらに桂は近景と中景、遠景は月という東向きの夜の泊まる庭である。対して修学院は西向き(東山山系なら当然)の近景・中景・遠景を楽しむ昼の日帰りの庭というのが違う。

 新緑と雄大さをひさびさに堪能した。

コメント
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