Riddle of Food and Culture が原題
独自の論説で有名な書、たまたま手に取る。学会の反対者も多かったようだ
論旨は、30年前としては新しい、経済学的でもある
①栄養上のコストとベネフィットが収支バランスの基礎:土地、植生、家畜、宗教など
②最善集餌理論:狩猟のエネルギーと獲物のカロリーの対比
③「稼ぎ手効果」:妊婦には栄養を与えたいが、働き手が少なくなるため貧栄養になる食料配分
知見として:
・動物性蛋白質は植物性より優れているため「肉」への憧れが、消化管も少量の繊維しか消化しないため植物だけでは問題
・牛を守るヒンドゥー教は人間と食物が競合しないから
・イスラム教が豚を嫌うのは、砂漠と森の間に住み豚が飼いにくいのと、ヤギが豚の好きな森を食い尽くすから
・馬による騎士軍団作りが、ジンギスカンの戦士やイスラム教戦士の進撃につながった
・馬肉は健康食品とされた。19世紀のフランス革命でブルジョワジーと貴族の馬を食べるという流行があり馬肉ブーム
・インディアンの好きなバッファロー排除でインディアンも排除
・イギリスで羊毛産業があったため、羊肉が食べられた
・アメリカの森林は養豚に最適、その後に玉蜀黍が餌で最後に太らせる
・ハンバーガーが牛肉だけなのは、飼育牛の脂肪とやせは放牧牛を混ぜて挽肉にするため
・ミルクを飲む北ヨーロッパ人は白い肌は太陽を取り込みヴィタミンD3に変換、ラクターゼ保有でラクトーゼ(Dの代替)を取り込みカルシュウム吸収に対応、アジア人は酪農や牛の利用がないためミルク文化がなくラクターゼも保有しない
・ペットは食物にならない動物を選ぶ
・食人は宗教的儀式の供え物
・ハンバーガー・チェーンは自動車時代の副産物、1892年のオハイオ州の群共進会が始まり、チェーンは1921年の簡易食堂ホワイト・キャッスル
面白いが独自