近くに野村不動産のマンションが東洞院六角下るに工事があった。六角堂から見ると、東洞院通(東)側は15m規制で道路近くまで建っている。御池通(西)側は31m規制のため高い。屋上庭園もあるようだ。
この15m規制により、8m位の幅員の東洞院通ではセットバックの必要性があまりない。(斜線制限では1.5の勾配 http://www.iny.jp/regulation/cnstreg6.html )1mの全体セット・バックか上部のセット・バックで斜線をクリアできる。前の31mでは数メートルのセット・バックが不可欠だったのと大きな違いだ。
低くなった高さ制限のため平面で多く部屋を取ろうとの方策もあり、「敷地いっぱい建てる」プランになる。問題なのは工事だ。セット・バックがないため、仮設足場は外にはみ出す、仮設足場があるため、搬入車両もその外の道路に留めて搬入する。コンクリート打設のコンクリート・ミキサー車やポンプ車も留めるが、道は狭く、歩行者と車が一層錯綜する。
さらに、道路にクレーン車など重機が留まり、歩行者通行の至近で揚上を行っている。京都市は、歩いて楽しいまちなか戦略( http://www.city.kyoto.lg.jp/menu4/category/51-6-0-0-0-0-0-0-0-0.html )
を看板も作りすすめているが、どう考えているのだろう。
高さ制限と容積のダウン・ゾーニングはマクロ・レベルで良い都市経済方策だ。しかしマイクロなレベルで誤謬が生じている。
開発に対し
①大規模開発は工事作業用にセット・バックなどでスペースを確保すること
②重機搬入は(通行の少ない)夜間作業に限ること
③工事計画書で道路使用について近隣の同意を得ること
これくらいの対策は住民と観光客に「歩いて楽しく」するため不可欠だ