都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

桂離宮(和辻哲郎):歴史と人物からの分析、建築的ではない

2018-11-07 03:15:03 | 京都

 歴史ものとしては面白いが、庭全体を考察する視座ではない。歴史と人物、建築のまた聞きが多い。桂離宮についての関係する歴史の勉強としては良いが、全く芯が通っていない、ぶらぶらした著作だ。

 当方は桂離宮を百回近く拝観した。平面図や立体図も頭に描ける。しかし、大事なのは飛石を踏む足の裏だと思う。飛石は考えられている。石の違い、形態の違い、高さの違い。これが、乾いたとき、雨に濡れたときも目に表情が違う。

 閑話休題、知見は:

・住吉の松と高砂の松(石浜)

・愛宕山と比叡山の軸

・白川石と反り橋→屋根のむくりとのつながりよりも、桂離宮はすべて「むくり」屋根であり女性的というのが特徴だ

・軒先の樋と雨落石(溝)→桂離宮の特色ではない、神社と寺社の違いか

桂離宮に関心のあるかたのみ、一応、読んでおくに損はない

コメント
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