都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

日本旅館進化論(山口由美):まとまりが悪い、星野リゾートなど知合いを分析する内輪

2018-11-11 03:17:18 | 都市開発

 まとまりが悪く富士屋ホテル創業者を曽祖父に持つ著者は、知合いをまとめたような内容。まとまりは悪いが知見は:

・日本のおもてなしはおしつけと否定→旅館の泊食分離がないため、近代化できないコスト構造、主人一家との合併会計と仕事

・企業の一泊宴会だよりと婚礼の無礼講型消費の流行と脱却

・「庭のホテル東京」の独自性での成功

・星野は「リゾート運営の達人になる」ビジョン設定

・旅館の「中抜け(時間)」はマルチ・タスク化で無くす(フロント、料飲、清掃、調理)→トヨタの手待ちをなくすのと同じでサーヴィス業のTQC

・過剰なサーヴィスを無くし、夕食はエリアマップを提供した外国人向けの谷中澤の屋旅館

・何もない湯布院は「その土地の暮らしそのものが観光」

・泊食分離の星野リゾートの界も星のやも旅館ではない

 泊食分離とスタッフの体制、観光とレジャーのあり方の時代変化、海外観光客の増加と志向など体系的な考察が欲しい。

 

 まとまりのないエッセイのようなもの

コメント
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