被害の方々にはお見舞い申し上げます。
関西の東を通り抜けた、やれやれと思っていたら関東から東北南部で河川の氾濫と堤防決壊で大被害。山崩れなどが主だった西日本豪雨と違う。段々と被害が拡大し、西日本豪雨に準ずる被害になった。
これらの被害はどこで、どれくらいの面積と水没の度合い、原因の整理はこれからだ。是非、災害のデータ・ベースとしてまとめるべきだ。
例えば、山崩れのあったエリアや水没が繰り返されたエリアは危険が認識される。不動産の重要事項説明に加えるべき「ハザード・ヒストリー」だ。石碑やお寺の古文書では詳細が伝えられない。
いまのネット情報で欠けているのは、地図情報で、どこが決壊しているのかも分からない。これは歴史として保存すべき情報だ( https://www.mlit.go.jp/saigai/saigai_191012.html )。国土地理院の推定地図( https://www.gsi.go.jp/BOUSAI/R1.taihuu19gou.html )は新しい試みだ。
いままで、人口増大によりスプロールが発生し、住むべきところではないエリアに住んだ。人口減少の時代はコンパクト・シティに集約し、危険なエリアからの撤退とインフラ投資の見合わせも必要だ。
面倒なのは今回決壊の多い国管理の一級河川だ。流域としての管理が必要なため、河川だけは自治体統合で行うシステムが必要だ。また、合流する支流も溢れるケースが多い。
驚いたのは、新幹線基地の水没だ。水害への対応がなかったのかと訝る。同じ水害への失敗が福島の原発でもあった。失敗百選の候補だ。さらに、この基地はハザード・マップでも浸水を指摘されていたという。タワー・マンションの地下電気室にも設計のセンスのなさに驚いたが、JR東日本の設計センスにも驚愕する。株主代表訴訟ものだと思う。
土地の災害についての歴史の継承と、反省、そして想定される被害の理解が防災の基本だ