ボストンに夫婦で留学して居たころ、郊外のベルモントに住んでいた。初年度はこちらに時間があったため、大量の玉葱スライスを寸胴で炒めじゃがいもも入れてスープを作っていた。玉葱とじゃがいもは安く、玉葱一袋(20個くらい)をスライサーで切り、じゃがいもの皮をむくのは楽しかった。しかも、電気の調理器具(巻き線コイルで蚊取り線香みたいな形)は、じっくり炒めるのによかった。
ブイヨンを入れると、オニオンスープ、カレー・ルーを入れるとカレー、味噌をいれると豚汁に早変わり。つくり置きがきいて、寒い冬は特に良かった。
最近は、早く帰ると、節高の出汁と羅臼昆布で出汁をひき、色々な味噌汁を作る。お揚げなどを入れるのがこつで味に厚みが出てうまい。その他に具は大根(千六本)や若芽を使う。いい酒粕が入れば、かす汁にする。
もうひとつは中華スープで、ニンニクを炒め、中華味のもとを利用し、酢・味醂・醤油・唐辛子を入れて片栗でとろみをつけ、ニラやもやし、茸をいれるものだ。簡易版の酸辣湯だ。
干し椎茸や木耳をいれてもさらにうまい。羅臼昆布も隠し味にする。
荊妻が喜ぶので作り甲斐がある