あけましておめでとうございます。
今年もこのブログのご愛読どうぞ宜しくお願い致します。
やっと日銀の政治介入「異次元緩和」の終わりが見え、金利は10年国債で2%に近づくはずだ。この20年は続いた「ゼロ金利(借りれば得)」の投機相場が終わる。
今年、利上りは10年国債で1%越えは見込まれる。日銀の含み損拡大とともにどこまで利率が上がるか分からない。20年続いた低金利の「ぬるま湯」からの湯上りの時だ。早く、服を身に着けないと湯冷めする。
企業の借換え時に利払いも増え、リストラだけでなく改革も進む。60年代高度成長期から続いた、終身雇用・年功序列・メンバーシップ制は終焉し、個人能力・Job制・転職の時代となる。また、守りだけでなく、国際競争力のある新分野開拓に向かわざるを得ない。
株は、債券との利回り裁定と円レートの上昇、企業収益下落の見込みの3面からの要因により下落にやっと至る。
数年言い続けて、狼老年になりそうだったがやっとまともな経済に転換する。しかし、不況とはなろう。これから、アベノミクス前の株価まで下落も予想されるため、今は様子見が良いと思われる。( http://honkawa2.sakura.ne.jp/5075.html )
政府は金融政策が無効かつ行き詰まりとやっとわかり、赤字の財政政策(波及効果と理解の得られる国防に注力)に転換したが、金利上昇(国債の利払いとなる)なら、これ以上財政赤字を拡大する訳にはいかない。そのため増税もある。
何度も言うが、増税は持てるものから多く取る所得税の累進強化と金融所得を含めた所得の補足と課税(そのためにマイナンバーでの紐づけがあるはず)が有効だ。格差の是正ともなる。
さらに、競争の基礎体力である研究と教育の振興に向け、消費税の増税も考えられるが、使途を明確にすべきだ。
まずは、基礎研究の支援を行うため、大学への研究費を増額し、かつ不正利用を監視する機関を設けるべきだ。日大など大学理事会(企業の役員会に相当)は私利に走る危険がある。また、論文の捏造、教授などのセクハラ、パワハラなど目立つ。研究者の研究費や発注のモラルも最近は疑わしい。このような、教育・研究の監視と懲罰の整備が必須だ。
今後の人材育成についてはリカレントを含め、専門教育の重要性がより高まる。ICT教育と実業と連携し役立つ教育が必要だ。ラクチャラーなど、修士以上、博士取得の学位や毎年の生徒評価が高い人材など要件の確立も必要だ。役に立つ教えと、学びたい意欲に、公的補助の鼎立が望まれる。
働き方も変革の年だ。ムラ社会から能力社会、既存の分野から新分野への挑戦の年だ。若い活力と起業に期待したい。微力ながら都市計画学会や研究会などで支援・助言を心がける。
いままでは、長期政権に伴う「強欲」と「ずる」の拝金主義が蔓延していたが、「正義」と「利他」を評価する声掛けと手助けに向かう「社会資本」の復活が鍵となろう。
私事として、この1月20日に大阪で講演を致しますが、今までの「開発」と「需要」について5つの論文のとりまとめとしております。都心におけるオフィスセンター(クラスター)の移転の動向を分析し、都市の変化と不動産サイクルの仕組みをモデル化したものです。さらに、まとめて世に問う方策も考えでおります。