都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

東京3日間(2日目):会合と早稲田都市計画系新年会に

2023-01-19 02:28:58 | 都市開発

 朝は新橋のほりうちで朝ラーメン、うまくお得だ。そこから虎ノ門に歩くが、路面の良い店が無くなって大きなビルに。虎ノ門ヒルズの人工の丘が面白い。また、ビジネスタワーには虎ノ門横丁があるが3階よりも、1階の別棟か、人工地盤でその下の活用をした方が面白いと思う。設備・構造を縁切りし、簡素な商業の方が変化に対応し面白いはずだ。虎ノ門でもビルに囲まれている木造の虎ノ門大阪屋砂場( https://www.toranomon-sunaba.com/ 砂場は大坂の新町の砂場が発祥 http://www.tokyo-kurenaidan.com/sunaba2.htm )が佇んでいる。

 建設中の麻布台ヒルズ( https://www.mori.co.jp/projects/toranomon_azabudai/ )には驚いた。周りの愛宕山やスエーデンヒルズなどもあり、森ビルの特徴となっている青く角の丸いタワーが林立している。また、面白い低層棟が建設中だった。周辺の霊友会の建物やノアビル、東京タワーの存在がかすんでいる。雁木坂を上がったところにある小型の住宅とタワーの対比がなんとも違和感がある。Modern Urban Village とはうまいネーミングだが、実はタワーが多い。分棟型で緑が多く、面白い開発形態だ。東側のゲートの造形には驚く。

 

 街が綺麗になりすぎ、潔癖症になり、建築と人工の自然だけが良いように思われている。都市には闇や小路が必要だ。

 都市を活性するCreative Classの分析で有名になったRichard Florida( https://en.wikipedia.org/wiki/Richard_Florida )も2017年に“The New Urban Crisis: How Our Cities Are Increasing Inequality, Deepening Segregation, and Failing the Middle Class—and What We Can Do About It“ではクリエイティブ・クラス(と企業)の一人勝ちと都市のジェントリフィケーションによるエリア格差と家賃高騰などの悪影響、中産階級とのコミュニティの隔絶・格差を問題視している。( https://www.libraryjournal.com/review/the-new-urban-crisis-how-our-cities-are-increasing-inequality-deepening-segregation-and-failing-the-middle-class%E2%80%94and-what-we-can-do-about-it )

 都市は多様であるべきであり、国土レベルでの東京の1極集中、東京の中のビルと街の格差拡大、そして関東大震災100周年を迎え、減災やサスティナビリティを改めて議論する必要を感じた。

 銀座に出て、10時開店の丸善に。昔の京都や大阪の店について1階のアパレル売場の担当と盛り上がる。今でもここの傘を愛用している。

 お昼は向かいの鰻の美國屋へ、安くうまい。そして髙島屋4階での百貨店展( https://www.takashimaya.co.jp/shiryokan/tokyo/exhibition/ )に。もともと日本生命東京本社のビルでもあった歴史など担当者と意見交換。盛り上がり、特別な資料も頂く。髙島屋の「暮らしと歴史と髙島屋」を持っているというと驚かれた。当時のM常務と懇意だった関係もある。こういう建物・産業の歴史に触れるとほっとする。

 上野に行き、国立西洋美術館に行く。65歳以上は常設展が無料。模型も置いてあり、正面の2階はテラス(ベンチがある)兼搬出入用のデッキと確認できた。18歳の頃は、この横のベンチで欅の青葉を見つめ「東京の学生時代は恵まれている」と幸せを感じ寝転がっていた。

 展示の絵は、大体覚えている。好きなロダンの「美しかりしオーミエール」( https://collection.nmwa.go.jp/S.1959-0005.html )は貸し出しで無かった。こちらも、初めて来館は18歳の不安な学生だったが、65歳のゆったりじいさんになってしまった。

 時間があるため浅草に。芋の子を洗うような人手で若者が多い。特に公園本通商店街のモツ煮込み屋の続くあたりは、ヴィニールの屋台みたいなお店が並び大盛況だ。やはり、細分化された街並みや通り、歴史のある風情、縁日的な祝祭の雰囲気が人を呼ぶのだろう。

 17時に、日本生命の知合いと泰明庵に行こうとするが、満員、鳥銀に。やはり老舗は落ち着く。

 19時に研究室の同期と逝去した一人を偲ぶ会をTokia おぐ羅にハシゴする。まだ働く方策を考えている2人もいた。人生色々、生きてるだけでまるもうけ。疲れもあり途中中座。

 なんとも疲れて、ホテルの風呂で足をもむ、2万6千歩、26F登る

コメント
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