景況感が上向かない割に、株価は上がる。これは金融緩和の効果で当たり前だ。今までの変化はIS-LM分析で明解だ。
①金融緩和:LM曲線の右シフトでi低下とY増大+バンドワゴン効果で消費拡大
②円安の進行:IS曲線の右シフトでi上昇とY増大(輸出量増大と円建ての収入増大)
③円安の材料高:IS曲線の左シフトでi低下とY減少(材料高の収益の圧迫)
全体を合わせると、i上昇と若干のY増大でインフレ基調への転換となる。
株価は大量供給の資金が行先を求め、不動産、株に流れ込んでいる。特に、不動産の転売はアニマル・スピリッツを感じる。マンションなども値上がりしている。
株は「イケイケ」ムードで突っ走っている。キャピタル・ゲインでデパートは「ごほうび」(呉服、宝飾、美術)に支えられ売上が伸びているが、消費波及効果が薄い「バブル」な売上だ。
一方、餃子の王将や吉野家牛丼の値上げ、ファミリー・レストランの高価格化など、供給側のコスト・プッシュと消費側の2極化が鮮明だ。そのため、景況感が良くならない。
いわゆるトリクル・ダウン効果はアメリカでも証明されていない
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E7%90%86%E8%AB%96