新開地はもともと天井川だった旧湊川の付け替えの跡地利用だ( https://www.kkr.mlit.go.jp/rokko/rokko/study/minato/min-mb.pdf )。湊川公園より北は旧湊川を埋立たため地盤が高く、馬の背のように東西より高くなっている。(空堀商店街に似ている)それより南は堤防を取り去ったため東西と同じ高さになっている。この歴史と、湊川隧道の由来、西の浅草( https://shinkaichi.or.jp/history/ )といわれた新開地の活性化などのフィールドワークで伺える機会だ。荊妻は学会員ではないため千円の参加費だ。15時開始のため、前後を街歩きと、美味しい食事、そして買物にもあてる。京都からはちょっとした日帰り旅行だ。
朝、9時前に京都を出て、10時半に新開地へ。新開地商店街( https://shinkaichi.or.jp/map/ )を南にチャップリンのゲート(旧西国街道)あたりを探訪。路上で宴会のおっちゃん達と高層マンションの対比が面白い。11時に洋食ゆうきでビフカツ、ハンバーグ、エビフライを賞味、安い、うまい、たまらん。
湊川神社( http://www.minatogawajinja.or.jp/ )に参拝。楠木正成( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%A0%E6%9C%A8%E6%AD%A3%E6%88%90 )の南北朝での忠誠と足利との闘いに思いをはせる。楠木が多く、都会なのに静かだ。荊妻は初めてだが、興味津々。ちかくの大盛の店 たちばな( https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28005324/ )にも驚いていた。この近くのビル3棟をリーシングしたのは2011年、未だにパートナーとはお付き合いがある。
西に向かうと、福原( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%88%B8%E3%81%AE%E8%8A%B1%E8%A1%97 )のソープランド街を通り抜ける。もともとは娼妓と芸者の混在した色町だったと記憶する。ソープランドになったのは1958年の売春禁止法以降というが、雄琴以降だろう。歩くと、いろいろなお店がありKobe 30 40という店はテニスの関係ではなく、熟女のお店だった。15 ALLなら年齢的に問題だといらないことを考える。
新開地商店街アーケードの坂をずいずい上がって、イベント開催の湊川公園を抜けて、湊川商店街( https://www.kobe-shinsenichiba.com/ )へ。こんなに色々な商店街があるとは知らなかった。閉店の店も多いが、活気ある店は安く、新鮮で、人混みがある。
めぼしい、野菜、酢橘、穴子、肉など覚えておく。15時前に湊川隧道の入口に着き手続き、中はひんやり、座って1時間の座学。
再発見‼ 新開地の成り立ちと今~近代化遺産「湊川隧道」体験と新開地まちあるきからその魅力を再考する~
①「湊川の付替えと湊川隧道」について湊川隧道保存友の会 佐々木 良作
パワーポイントで歴史と隧道の構造がよく分かる、古湊川、旧湊川と付替えがあり現在の新湊川と明治末期に変容した(https://www.kkr.mlit.go.jp/rokko/rokko/study/minato/min-b.pdf )、(詳しい経緯 https://web.pref.hyogo.lg.jp/kok11/ko05_1_000000016.html )、(なお、三宮東側での天井川だった生田川の付替え https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E7%94%B0%E5%B7%9D は明治初期)
②「PRの視点で仕掛けるまちづくり~新開地の場合~」まちPRオフィス 西島 陽子
B面の神戸新開地ツアー、河内の出身だが行動力があり、継続は力なりとのこと、面白い
隧道内の見学は面白かった。佐々木さんへの質問は
・なぜ大倉財閥の出資と施工か→大倉山があるように神戸と縁があった、なお琵琶湖疎水の施工にもかかわる
・石の河床(石張りインバート)は耐摩耗のためか→そのとおり、ピークでも半分以下までしか水位は上がらない
・高水量に対し断面が大きいが→余裕を見ていたと思われる
・イギリス積の上にある長手積の違いは→下は内側から、上のアーチは支保工を立て、数メートル(見た目では1丈くらい)ごとに上から継ぎ足している(厚みは700mm 6層)
断面は卵型であり、横浜など下水の逆卵型(低水位でも流速が確保できる)の反対で面白いと思った。
歴史資産を体感できたのは貴重な体験だ。ヨーロッパで古いトンネルを冷蔵倉庫にしているのを思い出した。11月18日 土木の日の近くは通り抜けもできるとのこと。
この後、西島 陽子さん案内の街歩きは、お店の終わりは17時過ぎとのこともありマルシン市場で辞して買物に。荊妻は5匹400円の秋刀魚に食いつく。穴子は売り切れ、肉とこてっちゃん串、酢橘など買い込む。安い、京都の半額以下だ。
荷物を持って、新開地駅至近にある おでんの高田屋へ。アイルランドと日本のラグビーも観戦。たのしく、おいしく、あたたかいおみせで、しかも安い。
阪急経由で帰洛、20時過ぎ。
朝は小雨だったが、彼岸を越えての残暑と陽射し、2万2千歩、荷物も多くさすがに疲れた