落語の「首提灯」は、荒唐無稽なブラックユーモア。西洋版首提灯は、もっと真面目なお話です
古代ローマ帝国後半のキリスト教徒迫害時代には、多くの信者が殉教しました
フェリックスとレグラの兄妹も迫害を逃れチューリヒへ辿り着きましたが、追っ手に捕らえられ斬首されました。二人の身体は切り落とされた自分の頭を持って坂を登り、埋葬して欲しい場所で初めて倒れたといわれます。
その場所に立っているのがグロスミュンスターです。
建物の扉のひとつに、首を持つフェリックスとレグラのレリーフが見られます。もう一人の人物は兄妹の従者エクスペランティウスで、後年になって二人とともに描かれるようになったということです。
三人はチューリヒの守護聖人となっています
グロスミュンスターの外観は前回アップの写真をご覧ください。