聴覚に関する話が続いたので、視覚の話で気分転換
もう何年も前でありますが、ルーブル美術館で
ほかはどうでもいいから、これだけ絶対見るぅぅぅ
と、突進したのが、下の絵です(モナリザなんか、どうでもいい!一応見たけど)
ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの
マグダラのマリアです。
当時、パリの友達に絵の前で写真を撮ってもらったのですが、本人が入っているのはマズイし、それに、実は、どこにしまってあるか不明なのです
ラ・トゥールの絵は、ロウソクの光による夜の情景が見事です。私は勝手に「ラ・トゥールの夜」と呼んでいます。
「ラ・トゥールの夜」をアップすると、セットで私のお気に入りになっている「昼の画家」も思い出してしまいました。
ヤン・フェルメールです。
小説がベストセラーになり
映画化された「
真珠の耳飾りの少女」も代表的名作ですが、「フェルメールの昼」は他の名作でないと味わえません(目で味わう)。
牛乳を注ぐ女
「ラ・トゥールの夜」と「フェルメールの昼」はアルプス以北の普遍的な光を表現しているように思えます。私の好きな
ティントレットの光は全く違うものです。
画像はいずれもWikipediaのフリー画像です。
Wikipedia:
Girl with a Pearl Earring (novel)
この本はロンドンの友達からもらって読みました。フェルメールという、史料の殆ど無い謎に満ちた人物の伝記でない伝記で、本当の主人公は名画そのものだと思います。フェルメールの絵のように緻密な静寂に満ち溢れた物語です

蛇足ながらラ・トゥールも史料のない謎の画家です
フェルメールの傑作「絵画芸術」については
憧れ1にアップしてあります