脈絡無く突然思い出したのです
ハウランはシリア南部の地域で、行政単位ではなく古くからある地名として「ハウラン地方」といった意味です。
ここには
玄武岩の黒々とした台地が広がっています。
その黒々とした大地に何か不思議な魅力があります。
何回か行っているので、自前写真もあるのですが、探すのが面倒なのでウィキ・フリー画像に頼りました
玄武岩むき出しの地表
これとそっくりの自分で撮った写真もあります。
こんな荒地ばかりでなく農耕地もあります。荒地には、僅かな草でも生きられる羊たちが放牧されていましたが、内戦が続く今はどうなっているでしょう
私が見たシリア映画にもハウランの風景が出てきました。
平地が広がるハウランのランドマーク:丘に見えますが海抜1800mの山です
この地方は
ドゥルーズ人居住地域だったため、以前はドゥルーズ山と呼ばれていたそうですが、今の名称はアラブ山です。
平地が広がる彼方に、この山が黒々と盛り上がっているのは印象的で不思議な雰囲気です。
この地方の都市としては
スワイダーや
ダルアーがありますが、最も知名度が高いのは古代ローマの遺跡が残る
ボスラでしょう。ここは
ナバテア人の拠点でもありました。
ボスラの円形劇場:観客席の一番上から見下ろすと眩暈がするほどです
中東のみならず世界的に見ても最も良く保存された円形劇場のひとつでしょう。何故、保存状態が良いかと言うと、
十字軍の時代、円形劇場の周りに防衛のための要塞が築かれ、いわば劇場を保護する状態になったからです。古代の円形劇場が単独で遺された場合、周辺住民が石を建材として持ち去るなどして破壊されることが多かったのです。
古代ローマの遺跡は砂岩や花崗岩のものが多く、明るい色ですが、ボスラの要塞と円形劇場は、この土地の玄武岩が用いられたため黒ずんだ外観です。近年(と言っても数十年前)復元された列柱部分は砂岩を用いているので白っぽく見えます。
いつもの
新聞HPでコロナ・ステージというキャンペーンが始まりました
何だかヤケクソみたいですね
劇場のコンサートや演劇が外出制限で軒並み取り止めになったので、ソーシャルメディアでコンサートやショーを楽しもうということです。
空元気でもいいから元気に過ごしましょう
昨日スーパーに買い物に行ったら、ひとりだけマスクの女性を見ました。
2019新型コロナウイルス
新型コロナウイルス感染症の流行(2019年-)
蛇足の
蛇足
数日前に
アイスランドでは全国民を対象にコロナウイルス感染テストを行うというニュースを見ました。生活水準の高い小国ならではの利点ですね。
逆に医療設備が乏しいアフリカ諸国や長年内戦の続くシリアでコロナウイルスが広がったらどうなるのか・・・
恐ろしいです