前回、ゼン(山岳放牧地管理人)に触れて思い出しました
スイスが世界に誇る山岳放牧地牧畜犬です。ドイツ語はゼンネンフントSennenhund、つまりゼンの仕事を助ける犬です。牧牛犬、牧羊犬、牧山羊犬として働きます。何世紀も牧畜犬として働いてきたせいか、常に飼い主のそばにいることを喜びとする愛すべき犬さんです。
知名度の高い代表的存在がベルナー・ゼンネンフントBerner Sennenhund(日本では英語のバーニーズ・マウンテンドッグ)ですが、良く似た親戚犬が存在します。
グローサー・シュヴァイツァー・ゼンネンフント(グレーター・スイス・マウンテンドッグ)
エントレブッハー・ゼンネンフント(エントレブッハー・キャトルドッグ)
アッペンツェラー・ゼンネンフント(アッペンツェラー・キャトルドッグ)
代表種ベルナー・ゼンネンフントの若犬さん
ベルナー・ゼンネンフントの仔犬たち、可愛いですね
私は大型犬が好きです。良く躾けられたお行儀の良い大型犬は、見ていて感動的でさえあります。
あるとき、一目でバーニーズと分かる立派な犬さんを見て、バーニーズ・マウンテンドッグから逆に訳して「それはベルクフント(山岳犬)ですね」と言ったら、「いいえ、これはゼンネンフントです」と言われました。それがゼンネンフントという言葉を聞いた最初でした。
英語ではマウンテンドッグかキャトルドッグですが、ドイツ語圏の人たちにとってはゼンネンフントは独自のカテゴリーなのでしょう。
猫さんの一族では「三毛猫」という言葉がありますが、「三毛犬」という呼び方はありませんね。
スイスの山岳牧畜犬4種もビーグルその他、かなり多くの犬種も「三毛犬」なのですが、人間が使役用に交配を繰り返して作出された犬さんたちは、家系から三毛と分かっているので、意外性の大きい猫さんの場合のように「三毛」が珍重されないということでしょうか
ヨーロッパ各国のCovid-19第2波で新規感染者数が急増し続けているため、遂にオーストリアでも、春と同じ厳格なロックダウンが実施されることになりました。大半の店舗が再び臨時休業。厳しいロックダウンは差し当たり12月6日までとなっています
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