厳密に言うと、列車に乗って通過できる世界遺産です。
ユーゲントシュティル時代の画家コロマン・モーザーが描いています。
メルヘンタッチの幻想的な画面ですが、下の方に小さくゼンメリンク鉄道が描かれています。
実写版
これは、標準軌の軌条によるヨーロッパ最初の山岳鉄道で、設計したのはカール・リッター・フォン・ゲーガです。当時としては、極めて画期的なものでした。
私も乗ったことがありますが、とてもスペクタクルな路線で、周辺に広がる風景も見事です。
ゼンメリンク鉄道の区間グログニッツからミュルツツーシュラークまでの航空写真地図はこちら
オーストリアの中でのゼンメリンク鉄道の位置はこちら
ゼンメリンク鉄道について一番詳しいのは独語ウィキですが、英語ウィキも日本語より少し詳しいです。
ミュルツツーシュラークはブラームスゆかりの地です。このサイトに写真が紹介されています。
ブラームス音楽祭などのイベントも開催されます。
蛇足
ドイツ・ドイツ語発音ではゼンメリンクですが、オーストリア・ドイツ語ならセンメリンクの方が正確かもしれません。
尤も、最初のSも最後のGも、ズとスの間、グとクの間のような発音になるので、どっちでもいいかも・・・
Youtube で車窓を探してみます。
何か、夢のような空間のよう…
<ののちゃんより>
そういう自然の中を走るのは爽快です。
19世紀の半ば、鉄道の「青春時代」に
SLでの傾斜克服を実現したのはスゴイ
ゲーガが早世したのが惜しまれます。