金曜日、東京国立博物館は8時まで開館なので[仏像特別展」を観にいった。
7月に行った時は同じ時間でも明るかったのに今回は出発の時から暗い。
おかげで道を間違え予定より10分も遅れてしまった。
[一木にこめられたいのり」と副題がついているように木で作られた仏像だ。
古い仏像はお顔も雰囲気もなんとなくインド、パキスタン、イラン、イラク方面の仏像に似ている。
仏教が庶民にまでなじんでくると日本独特のものになってくる。
意識しないでもその中で私は生まれ育ってきた。
石を眺めているとふと手を合わせたいものを感じ「ころろ」が出来た。
土をいじっていて[いのり」が出来た。
「いのり」は冬帰省した時に作ったのに続き夏帰省した時、山で採集した土と備前の土を混ぜつくった。
お顔と合わせた手の間に花を挿せるようになっている。
会場は古い仏像が展示されているにも関わらずほのかに木の香りがしていた。
力のある人達が形式にのっとって作った仏像もよかったが、円空、木喰の内から溢れる思いで作ったような仏像に心もほぐれる思いで平成館を出た。
暗かったがここでは広い夜空とせせらぎの音が聞こえる。
7月の時はカエルの鳴き声だったが今回は虫の声を聞きながら入り口までゆっくり歩いていった。
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