昨日東京より注文のあった野草を採集に行くのに計画としてはまず呉石高原へ寄るつもりだった。
10代から上京するまではよく通った。
川之江市と川之江山岳会が主催する市民キャンプ大会には毎回参加し、いろんな思い出がある。
それに花の勉強をしようと思ったのもこの呉石高原だ。
10代のころまだ草原だった呉石高原で野生のリンドウを始めて見つけた。
あまりの可愛さにイッパイ採集したが持ち帰ったリンドウを水揚げできなかった。
とても悲しかった。
草花と自由に遊びたいとの思いがズーットあって後の花の勉強の為の上京につながる。
その時のことが”暮らしの手帳”1985年94号の”すてきなあなたに”というコーナーに増田れい子さんにより書かれているのを今日久しぶりに読んだ。
行きは新しい道路が出来ていて行けなかった。
帰り気をつけて旧道を通ると入り口が見つかった。
途中草刈された道沿いに柔らかそうなフキがたくさん生えている。
金生町に帰って野生のフキを探していたのでうれしかった。
東京生活ではフキノトウから始まりフキに不自由したことはない。
年中フキの佃煮は冷蔵庫に保存してあった。
今年はもう一度採集して来年のフキノトウを楽しみにしよう。
呉石高原に着いて驚いた。
草原だった以前の面影はない。
枯れた草に覆われた場所やブルトーザーでおがされて地肌が見えたり周りの木にはアレチウリが見事に這い上がりその下にはタデとヒエがいちめんを覆っている。
なんとなくこころ痛む風景だ。
野生のリンドウに会いたくて来た。
リンドウには会えなかったがゆっくり散策していたらヒカゲノカッズラやオトギリソウの小さな黄色い花や紫色の小花つけたツリガネニンジンも咲いていた。
呉石高原は公の土地から個人の土地になったと言う噂は聞いていた。
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