川を隔てて対岸の路上に見える札所は不自然な位置にあるとおもう。
周りの環境が変わり移動させられたようだ。
近くの接待所では急に暑くなったので時代の流れか紙パックジュースだった。
お世話してくださる年配の女性は今までにない暑さだと言っていた。
時代が変わり札所周りをする人が少なくなり取りやめになった接待所も多いらしい。
3月に義母さんを看取った女性がとりやめ話もある接待所を続けてほしいとの遺言で新四国巡りとはどんなものか他のではどんな接待をしているか知りたくて参加していた。
しばらく歩いたころは接待をするより歩くほうがいいと言っていたが終わるころは接待所を続けたいとの思いになったようだ。
札所まわりの人たちに喜んでもらいたいとの無償の気持ちで行われるお接待はする人たちもしていただく人たちともども幸せな気持ちになる貴重なものだ。
札所巡りの道中興深い施設をいろいろ見かけた。
農業用用水をため池に送る施設。
電柱を利用した橋。
この川沿いには6月になると蛍が飛び交うらしい。
橋もやさしげで蛍のあかりと似あいそうだ。
たけだけしい黄色の西洋タンポポが多い中在来種のタンポポが沢山咲いていた。
アケビも花盛り。
ヨシノ桜は散り始めたが山桜はまだまだきれい。
大木の枝にナイロン物が引っ掛かり風雪にさらされたものが違和感なく芽吹きと一体になった面白い風景。
天気と良い時期に恵まれ幸せ気分の札所巡りだったが一変。
数匹の犬の吠え声と獣臭。
すぐわきの細い坂を登らないと札所に行けないのに獰猛な顔つきの犬が顔を突き出し吠えている。
思い切って登った荒れた場所にお地蔵様。
気の毒な気持ちになる。
お世話する人たちの思いがあってこそのありがたい札所かもしれない。