山小屋から眺めるカンピザクラの前面を飾るように淡いピンク色で優雅に咲く椿の大木がある。
2週間ほど前つぼみが沢山ついた枝を選び生けるために持ち帰ったと思ったがバイクの荷台にない。
新聞紙でくるんだのをリュックに入れバイクまで運んだのははっきり覚えている。
下に置いたまま荷台に積み忘れて帰ってしまったのだろうと思った。
翌日その場所にはなかった。
散歩の人たちも歩く道なので花好きな人が持ち帰ってくれたのだろうと思いあきらめたものの悔やまれる。
良い枝だったし自分の不注意からなのですぐまた枝を切る気にはならない。
次の日やっとスッキリして山小屋の作業はできた。
3日目に4日目は雨なので山小屋へは行けないと思いながらバイクで山小屋へ急いでいると何かに呼ばれたように思い道端を見ると新聞紙が見えた。
”椿だ”と直感。
引き返すと新聞紙にくるんだ椿だった。
涙が出た。
5日目に見つけても水揚げはできなかっただろう。
山小屋へ持ち帰り丁寧に水揚げをしたのを部屋へ飾っていたが全身で喜んでいるように葉がピカピカだった。
それが2週間目に咲いてくれた。
山小屋の大木に咲いている椿の花。
第15回クラフト展(イエツアオグループによる)
”内村セツ子7回忌展も兼ねて”
日時 3月24日(日)~4月7日(日) 10~18時
場所 ギャラリー作唯 四国中央市金生町742電話 0896-72-6808
参加者 内村セツ子 廣瀬瑛子 櫻沢孝枝 川窪万年筆 中根繁子 小村澄子 尾藤千代 イエツアオ