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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)5月14日(火曜日)
通巻第6076号
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パキスタン、IMFと救済案を準備交渉で合意
カーン首相補佐官が地元メディアに答えて「本格合意は近い」と。
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IMF特別チームがイスラマバード入りしたのは四月下旬だった。
パキスタンの首相諮問委員会的な金融チームを首相アドバイザーのアブダル・ハフィーズ・シャイカ博士が率い、5月12日にようやく合意に漕ぎ着けた。
イスラマバードにおける、地元メディアとの会見で、
「向こう三年間にIMFは60億ドル、くわえて世銀、ADBなどから20〜-30億ドルの新規融資に目処が立ち、下準備交渉で合意が成立した」とシャイカ博士は語った。
IMFがパキスタンに突きつけた必須の条件とは、パキスタン国営企業の改革、無駄の削減、政府補助金廃止、とりわけ非能率のLNG国営企業の民営化などが骨子とされ、これらの条件を満たすには決定的な政策変更がイムラン・カーン政権に課せられることになる。
カーン首相は就任後、北京へは行かずにサウジアラビアを二度訪問し、緊急の繋ぎ融資を決めてから中国を訪問した。しかし中国が約束した30億ドルの追加融資は雲散霧消していた。しかし何があっても懲りないのはパキスタン人の特徴でもあり、四月のシルクロード国際フォーラムにはまたもカーン首相は訪中した。しかし、この会議はカネに群がろうとするカザフスタン、エジプト、ミャンマーなども出席しており、確約的な返答は北京政府からは明示されなかったという。
パキスタンは中国と軍需産業でも合弁企業を経営しており、じつは戦車を製造しているが、これも削減対象となったかは不明だ。
◇◎□◇み◎◇◎▽や◇◎▽◇ざ◇◎▽◇き○□◎▽
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● 今回の世界的株価の崩壊で、パキスタンのみならず、勿論中共も
その資産を失います。経済の30年サイクルを知らずにいると
このように経済崩壊で大いに失います。
● 1990年からの日本の経済崩壊でもそうでした。儲けてUSAで
あれこれ高値で買わされた不動産を、最後は安値で
売らざるを得なくなり、大損をしています。
● 好景気の後は、不景気であるという経済の基本を知らないと
不景気で多くの資産を失うのです。身の丈しらずの
パキスタンも又投資した中共も同時に失うのです。
● 日本はしかし回復力がありますし、再び稼げばよいですが、
パキスタンや中共は、G7の協力なしには稼ぐ力は弱く、
回復には多くの苦難が待ち受けているでしょう。
● ただし、2046年にUSA/大西洋資本主義諸国が内戦で崩壊して
身の丈が縮めば、中共と同様となり、中共はUSA/西欧と
同じ土俵で戦えるようになります。
● 世界戦国時代の到来です。このUSA/大西洋資本主義諸国の崩壊と
世界的カオスは、同時に日本が漁夫の利を得て、世界に
君臨する時代を開いてくれるでしょう。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)5月14日(火曜日)
通巻第6076号
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パキスタン、IMFと救済案を準備交渉で合意
カーン首相補佐官が地元メディアに答えて「本格合意は近い」と。
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IMF特別チームがイスラマバード入りしたのは四月下旬だった。
パキスタンの首相諮問委員会的な金融チームを首相アドバイザーのアブダル・ハフィーズ・シャイカ博士が率い、5月12日にようやく合意に漕ぎ着けた。
イスラマバードにおける、地元メディアとの会見で、
「向こう三年間にIMFは60億ドル、くわえて世銀、ADBなどから20〜-30億ドルの新規融資に目処が立ち、下準備交渉で合意が成立した」とシャイカ博士は語った。
IMFがパキスタンに突きつけた必須の条件とは、パキスタン国営企業の改革、無駄の削減、政府補助金廃止、とりわけ非能率のLNG国営企業の民営化などが骨子とされ、これらの条件を満たすには決定的な政策変更がイムラン・カーン政権に課せられることになる。
カーン首相は就任後、北京へは行かずにサウジアラビアを二度訪問し、緊急の繋ぎ融資を決めてから中国を訪問した。しかし中国が約束した30億ドルの追加融資は雲散霧消していた。しかし何があっても懲りないのはパキスタン人の特徴でもあり、四月のシルクロード国際フォーラムにはまたもカーン首相は訪中した。しかし、この会議はカネに群がろうとするカザフスタン、エジプト、ミャンマーなども出席しており、確約的な返答は北京政府からは明示されなかったという。
パキスタンは中国と軍需産業でも合弁企業を経営しており、じつは戦車を製造しているが、これも削減対象となったかは不明だ。
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● 今回の世界的株価の崩壊で、パキスタンのみならず、勿論中共も
その資産を失います。経済の30年サイクルを知らずにいると
このように経済崩壊で大いに失います。
● 1990年からの日本の経済崩壊でもそうでした。儲けてUSAで
あれこれ高値で買わされた不動産を、最後は安値で
売らざるを得なくなり、大損をしています。
● 好景気の後は、不景気であるという経済の基本を知らないと
不景気で多くの資産を失うのです。身の丈しらずの
パキスタンも又投資した中共も同時に失うのです。
● 日本はしかし回復力がありますし、再び稼げばよいですが、
パキスタンや中共は、G7の協力なしには稼ぐ力は弱く、
回復には多くの苦難が待ち受けているでしょう。
● ただし、2046年にUSA/大西洋資本主義諸国が内戦で崩壊して
身の丈が縮めば、中共と同様となり、中共はUSA/西欧と
同じ土俵で戦えるようになります。
● 世界戦国時代の到来です。このUSA/大西洋資本主義諸国の崩壊と
世界的カオスは、同時に日本が漁夫の利を得て、世界に
君臨する時代を開いてくれるでしょう。