フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月17日(日) 曇りのち小雨

2006-09-18 02:38:35 | Weblog
  7時、起床。ベーコン・エッグ、トースト、牛乳の朝食。明日は大学院の修士課程の入試があって大学に出るのだが、ついでに他の会合もセッティングされていて、午前中はその会合に持っていく資料の作成。昼食はインスタントラーメン(サッポロ一番塩ラーメン)に豚肉と白菜の炒めをタップリのせて。熱いものが美味しい季節になった。午後は論文のこれまで書いた3章分の手直し。荒削りの部分に紙ヤスリを丁寧にかける。スイスイ書けているときというのは、後から読み返すと、たいてい冗長なのである。夕方、傘を差して散歩に出る。シャノアールで持参した清水の論文「大衆社会論の勝利-安保改定阻止闘争の中で」(1960年10月)を読む。くまざわ書店に行って、以下の本を購入。

  山田昌弘『新平等社会』(文藝春秋)
  松沢弘陽・植手通有編『丸山真男回顧談』上(岩波書店)
  W.バーンスタイン『「豊かさ」の誕生』(日本経済新聞社)

  くまざわ書店(蒲田店)の特色の一つは、文庫と新書の品揃えが充実していることである。岩波文庫・中公文庫・ちくま文庫・講談社学術文庫・講談社文芸文庫などはある程度大きな書店なら必ず置いてあるが、一応置いてありますという程度の品揃えの書店が実に多い。しかるにここでは、各文庫の現在入手可能なものはできる限り揃えておこうと努めているところが素晴らしい。当然、そのためには大きな空間が必要である。しかしここの売り場面積はそれほど広くはない。では、どうしているのかといえば、写真で見る通り、書架を高くしているのである。最近の大型書店では書架を低くするのが流行である。そうすることで、第一に、書店全体が見渡せ広々とした感じが出て、第二に、万引き防止の効果があるのだろう。くまざわ書店(蒲田店)の方針はそれとは逆行しており、図書館の書庫の中にいるようである。写真右側の書架は岩波文庫とちくま文庫で占められている。左側の書架には講談社文芸文庫、中公文庫、講談社学術文庫が並んでいる。文庫好きにはたまらない一区画である。

          
                  老舗文庫の空間

      
            中公文庫と講談社学術文庫がこんなに!