フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月10日(木) 曇りのち雨

2008-04-11 02:49:30 | Weblog
  9時、起床。朝食は昨夜の残りの豚しゃぶ。薄切りの三枚肉と白菜としめじ茸を水炊きにしてポン酢で食べる。今日から授業である(学部としては昨日からだが、私は今日が授業初日である)。昼から大学へ。3限は大学院の演習。教室がどこかよくわからない。36号館の最上階(8F)の3809演習室という初めての場所である。元来が個人の研究室として作られており、空室なので演習室として使われているようである。行ってみてから、鍵がないと中に入れないことを知り、教員ロビーに引き返し鍵を借りてくる。学生はドクターのI君しか来ていない。マスターに私の指導の学生が一人入っているはずなのだが・・・、念のため事務所へ行って調べてもらうと、入学手続きをしていないとのこと。そうか、たぶん他の大学院も受かってそちらへ行ったのだろう。すると、演習は成立しないのかなと思っていると、修士2年のS君からメールが届いていて、私の演習を履修するが今日は出席できませんとのこと。ということは、演習は成立するわけだ。I君と雑談して今日は終わる。3809演習室からの眺めは大変によい。窓の外がすぐ別の建物の壁である私の研究室とはえらい違いである。ただ、本棚にズラリとフィギュアが並んでいる光景はシュールである。心理学の箱庭療法かなにかの実験のためのものらしい。これから1年間、この場所で「大正時代前後のライフストーリー」について勉強するのである。

       

       

       

       

       

  「フェニックス」で遅めの昼食(チキンカレーと珈琲)をとりながら、5限の基礎演習の準備。去年担当した基礎演習のクラスは全員が「や」で始まる苗字であったが、今年は普通に50音に散らばっている。やっぱりこの方が落ち着く。29名中、女子が17名、男子が12名。今日は初回ということで、基礎演習というもののねらいを簡単に説明してから、全員に自己紹介をしてもらう。独特のキャラが何人かいる。入試のとき、私が試験監督をしていた教室で試験を受けていましたという学生が一人いた。時間がおせおせになって、最後の3名は一緒に前に出てやってもらった。今日は口頭での自己紹介だったが、来週までに自己紹介シートを書いてくるという宿題を出す。話す技法と書く技法、両方とも訓練をしてしっかりと身に着けてもらいたい。もちろんアウトプットの技法だけでなく、読む、聞く、見る、のインプットの技法もだ。さあ、お楽しみはこれからだ。