フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月17日(木) 曇りのち雨

2008-04-18 02:44:40 | Weblog
  9時、起床。朝食はドライカレーに目玉焼きをトッピング。目玉焼きにちょっと醤油をかけて食べるとうまい。昼から大学へ。3限は大学院の演習。実質的に今日が初回である。ドクターのI君とAさん、マスターのS君、学部生のT君(今日は就活のため出られなかったがもう一人学部生のT君)がメンバーである。テキストをコピーして配布し、演習の進め方について説明する。少し早めに終わり、遅い昼食を「西北の風」まで食べに行く。3時からパーティーの準備に入るというので、20分ほどしか時間がない。ナポリタンと食後の珈琲を一緒にもってきてもらう(実際には珈琲の方が先にサラダと一緒に来た)。窓際のカウンター席で食事をしていると、背後のテーブルの教員のグループが「タモリ倶楽部」の話をしているので、なんだろうと思って、耳をそばだてていたら、『東京の階段』の著者の松本泰生さん(早稲田大学客員講師)が座談の中心にいらして、先週放送の「タモリ倶楽部」(東京の階段めぐり)に出演したときの話をされていたのだった。

       

  研究室に戻って、5限の基礎演習の準備をしていると、外線から電話がかかって来て、出るといつもの不動産販売会社の営業ウーマンである。しつこいというか、粘り強いというか、半分うんざりしつつ、半分感心する。
  今日の基礎演習では宿題の「自己紹介シート」を提出してもらい(そのまま全員に配布)、改めて自己紹介の続きをしてもらった。ただし、今回は私からの二つの質問に答えてもらうという形で。質問の一つは「入学から半月が経過したわけだけれど、その感想は?」というもの。もう一つは、「これから大学で勉強したいことは何ですか(どの論系を希望していますか)」というもの。最初の質問への回答としては、「人が多い」「もっと地方から来た学生が多いと思っていたが、意外と東京の人が多い」「空き時間の過ごし方がまだよくわからない」「高校のときまでと違って自由だが、なんとなく不安」「文キャンを流れている時間はゆったりしている感じがする」など。二番目の質問への回答は、多元文化論系、複合文化論系、表象メディア論系に人気が集まっていた。わが現代人間論系は人気がない。去年とまったく同じである。やれやれ、また最下位からのスタートか。去年は夏休み前あたりから徐々に挽回していって、最後には表象メディア論系、文芸ジャーナリズム論系に続いての3番人気までいったのだが、今年もそうなるかどうか。それにしても、スタート時点のこの人気のなさはどうだろう。現代人間論系という言葉から何か難しい、深刻そうな、硬そうな印象を受けるのだろうか。楽しんで学問をやっているというよりも、現代といういろいろと問題の多い時代を眉間にシワを寄せて見つめているような印象があるのだろうか。ちなみに基礎講義(オンデマンド)はもう何本か見ましたかと尋ねたら、かなりの数の学生が手をあげたので、何を見ましたと重ねて尋ねたら、ほぼ全員が多元文化論系のコンテンツを見ていた。要するにコンテンツの並んだ順番どおりに見ているのだ(基礎講義のコンテンツは、多元文化、複合文化、表象メディア、文芸ジャーナリズム、現代人間、社会構築の順で配列されている)。多元文化にとってこれは大きなアドバンテージではなかろうか。現代人間は後ろから二番目だからなあ・・・。